〈 日航機123便墜落事故に関する「ねこ庭」の意見 〉
1. エズラ・ヴォーゲル氏著 『ジャパン・アズ・ナンバーワン』 ( 昭和54年刊 )
2. ディビッド・ハルバースタム氏著 『幻想の超大国』 ( 平成5年刊 )
3. サミュエル・ハンチントン氏著 『文明の衝突』 ( 平成10年刊 )
森永氏と三橋氏が独立を失った日本について語る時、必ず頭に浮かぶのがノルウェーだったように、もう一つ頭に浮かんで離れなかったのが、エズラ・ヴォーゲル氏の著書 『ジャパン・アズ・ナンバーワン』でした。
日本を称賛した書として有名になり、ベストセラーになった本です。令和元年に読み「ねこ庭」で紹介していますが、当時は「日航機の墜落事故」との関連について何も考えていませんでした。
しかし今、この書が 「日航機墜落事故」の6年前の昭和54年に出版されていたところに強い関心を抱いています。これから紹介する「ねこ庭」の意見の原点は、この書にあります。
「日航機墜落事故」の動画を公開するに際し、森永氏と三橋氏は「死んでも構わない」と言う覚悟だったと言いますが、そうなりますとこの「ねこ庭」のシリーズにもそんな覚悟がいるのでしょうか。
私にはそんな緊張感や覚悟は何もありませんし、必要も感じていません。80才の自分は100才まで生き、「憲法改正」と軍の再建を見届ける予定を立てていますが、そんなものは「ねこ庭」の勝手な計画で、実際は何時死んでもおかしくない年令です。
日々を大切に生きていますので、この世には感謝があるばかりで特別未練はありません。若い三橋氏と違い覚悟をする必要がなく、自然体で「ねこ庭」に向かっています。醜く激しい誹謗中傷のコメントが入っても、黙って読むだけです。
長く「ねこ庭」を訪問された方の中に、「ねこ庭」に入るコメントの激しさを恐れ、「仲間に迷惑をかけないで欲しい」と警告された人がおられました。悪意のコメントを忌避される気持ちを理解しますが、たかが「ねこ庭」のブログでも、それなりの覚悟で書いているのは他の方々と同じです。
話がまた本題を外れていますが、わざわざ横道へ入っているのは、悪意のコメントを忌避される方に、これ以上「ねこ庭」を気にかける必要はありませんよとお伝えしたいからです。
まだまだ反日左翼とグローバリストが威を払っている日本ですから、「愛国」のブログを続けるのに何の邪魔もないと考える方が不自然です。
以上お断りをした上で、4年前に書いた「ねこ庭」の読書評を紹介します。
・『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を読みますと、日本賞賛の書というより、成功した日本を分析・検討した解説書でした。
・印象としては、ルイス・ベネディクト氏の『菊と刀』に近い感じがします。つまり、日本への思い入れとか好感からでなく、いつの間にか強大な国になった東洋の小国について、その成長の原因を明らかにするという姿勢で書かれています。
・『菊と刀』は第二次世界大戦時に、日本との開戦を前にしたアメリカが、日本研究のために書かせた本と言われています。ヴォーゲル氏の著作も、そういう意図を持つ書籍ですから、題名の下に「アメリカへの教訓」という言葉が添えられています。
・日本を高く評価した、素晴らしい本だと聞いていましたので、ブルーノ・タウトの『日本美の再発見』のように、好意的な意見が述べられているとばかり思っていました。
・「ねこ庭」の周りにいる人たちがそうだったのか、マスコミの宣伝が上手かったのか。あるいは、欧米人が日本について書くと、何でも有り難がる評論家たちが、そんな書評をしていたのでしょうか。
以前「ねこ庭」で鈴木氏が、日本の悪口を国内だけでなく外国でも主張する不埒な日本人として、 「 西洋至上主義かぶれ」と、「左翼思想かぶれ」の二種類の人間をあげていました。
彼らはいずれも迷惑な存在ですが、「ねこ庭」ではもう一つ、むやみに日本を褒め称える「右翼かぶれ」も加えています。贔屓の引き倒しで顰蹙を買い、結局日本の評判を落としていますから、極論を言う人物はみな「迷惑な存在」の仲間です。
「ねこ庭」の管理人の私も、極論を言いますので他人事でありません。自戒しつつ、次回の「ねこ庭の意見」を進めますので、ぜひご参加ください。