今回は6面の最後です。下記見出しなので「両論併記」と思いましたが、違っていました。
「立民 期限切らず冷静に 」 「自民 連休明けに改憲原案」
・憲法記念日の3日、与野党はNHK番組で討論した。
この書き出しの後、自由民主党と立憲民主党だけでなく全党の意見が紹介されています。
加藤勝信氏・・自民党・憲法改正実現本部事務総長
・大型連休明けに具体的な改正原案の作成に入り、これをベースにして議論を深めたい
逢坂誠二氏・・立憲民主党・憲法審査会長
・期限を切る首相の誘導に乗らず、冷静に議論したい
加藤勝信氏
・緊急事態への対応は喫緊の課題だ。国政選挙が困難な場合の、国会機能維持が中心テーマになる
逢坂誠二氏
・あまりにも急ぎすぎではないか。現行憲法が規定する、参院の「緊急集会」の機能強化を優先すべきだ
音喜多俊氏・・日本維新の会・政調会長
・首相の公約のためには、遅くとも7月末までの国会発議が必要だ。
・原案を作成する「起草委員会」の早期発足を求める
北側一雄氏・・公明党副代表
・緊急時の国会機能維持の議論は相当煮つまっている
・叩き台を作り、緻密な議論をする方が生産的だ
山添拓氏・・共産党・政策委員長
・首相の、改憲をアピールして求心力を確保したいとの意図が、見え隠れする。
・政権延命のための政治利用だ
玉木雄一郎氏・・国民民主党代表
・緊急時の国会機能維持は、急いで改憲すべき項目の一つだ
大石晃子氏・・れいわ新選組・共同代表
・現行憲法を守るべきだ
前原誠司氏・・教育無償化を実現する会代表
・本丸は9条だ
福島瑞穂氏・・社民党党首
・憲法改悪させない
神谷宗幣氏・・参政党代表
・早期に改憲すべき
前原氏の意見は前後の説明がないため理解できませんが、ここまで書かれていると読者には各政党の意見が掴めます。時間稼ぎで邪魔をしている党があるとしても、議論を尽くした後は民主主義社会の「多数決」の原則が守られます。
次回は、5月3日16面の記事の紹介です。今度は「両論併記」を止め、何時もの共同通信社の記事になっています。つまり普段の「情報操作記事」です。
社の方針が揺れているのか、それとも「風見鶏」を決めたのか、不思議な同社の記事です。