ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

ご先祖さまを迎える日の新聞記事

2021-08-24 06:55:17 | 徒然の記

 お盆の期間は、一般的には8月13日~16日の4日間とされています。初日の13日は、ご先祖様をお迎えするため、迎え火を灯します。最後の14日には、帰られるご先祖さまを送るため、「送り火」をつけます。

 お盆の間は、果物や野菜、飲み物、お菓子などをお供えして手を合わせます。自分では神道のつもりですが、仏式のお盆も真面目に行います。ご先祖様がどこから来られ、何処へ帰って行かれるのか、深く考えたことはありません。

 私の家では、亡くなった人は全部ご先祖さまです。親も祖父母も、叔父も叔母も、自分の記憶にある人はみんなご先祖さまです。死産や早産で亡くなった子供たちも、入れています。亡くなった愛猫や、野良猫タビーも、忘れずにお祈りします。いい加減と思う人もいるのでしょうが、私たち夫婦は、お盆が来るたび真面目に繰り返しています。

 8月13日金曜日の記事を読んで、びっくりしました。いつもの通り、共同通信社が配信した、千葉日報の記事です。幣原元首相の書評に時間を取られ、普段より遅れて今頃13日の新聞を読んでいます。

 紙面の4分1を占める 、5段組の大きな記事です。

「A級戦犯の処刑報告書発見」「米軍作成 " 正確に執行 "」

 「マッカーサー元帥宛て」「日大講師 米で入手」

 これが、ご先祖さまを迎える日の新聞記事かと、自分の目を疑いました。東條英機、広田弘毅両首相の顔写真が掲載され、下に説明文があります。

 「 A級戦犯・・第二次世界大戦後の1946年5月から、48年11月、連合国が東京・市ヶ谷で開いた、極東軍事裁判 ( 東京裁判 ) で、" 平和に対する罪 " などで起訴された、」「28人の戦争指導者ら。」「そのうち、途中で死亡するなどした3人を除く、」「25人が有罪となり、東條英機、広田弘毅両首相、板垣征四郎元陸将、」「陸軍の土肥原賢二、松井石根、木村兵太郎各大将、武藤章中将の計7人が絞首刑となった。」

 この罰当たりな説明を書いたのが、どんな人間なのか知りませんが、共同通信社には、歴史も知らずお盆の意味も知らない記者が、大きな顔をしているようです。こんな大記事にするのですから、トピック扱いなのでしょうが、共同通信社の判断基準がどうなっているのか、トンとわかりません。

 記事の書き出し部分を、そのまま転記します。

 「東京裁判で死刑判決を受けた、東條英機元首相ら、A級戦犯7人の処刑について、」「正確に実行したと記載した、米軍の公文書が、」「12日までに見つかった。」

 「専門家によると、今回の発見で、A級戦犯をめぐる主な公文書が、」「出揃ったことになる。」

 発見者は日大の高澤弘明専任講師だと言いますが、米国による違法な「復讐裁判」で、ありもしなかった刑で命を奪われた7名の方々について、「哀悼」も「感謝」の気持ちも無いようです。NHKが田島宮内庁長官の犯罪的資料を、「世紀の大発見」でもあるかのように報道した姿勢と、共通する非礼さがあります。

 昭和28年8月3日の衆議院本会議で、「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」が採択された時から、旧敵国の戦争犯罪裁判による刑死者等は、国内法での罪人とは見なさないとの、立法措置がとられています。

 この事実を無視し、共同通信社は、今はありもしない「A級戦犯」という死語を使って恥じません。この記事を手にする読者の多くは、なんとなく読み、7人のご先祖様を批判するのでは無いでしょうか。歴史を知らない若い人々は、日本の過去を否定する気持ちになります。

 靖国神社では、7人の方々を「戦犯」と呼ばず、「昭和殉難者」と言っています。朝日新聞社とNHKと共同通信社を、私は反日・左翼マスコミの筆頭として批判していますが、こういう記事を見る限り、疑いのない事実では無いでしょうか。

 ネットで検索しますと、早速中国と韓国の新聞がこの記事を引用し、日本批判をしています。「報道の自由」にあぐらを書き、「悪意と捏造」の記事を発信する共同通信社は、何の責任も問われないのでしょうか。

共同通信社がニュースを配信している、国内の報道機関は次の通りです。

 1.  加盟社(共同通信の運営に出資)

  • NHK - ただしNHKは独自取材の割合が高く、共同通信配信のニュースは補足的にしか使われない。

   2.  契約社発行新聞

     3.  契約民間放送局

 

コメント (6)
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