海外にはあまり行っていないし、行っても時刻表を入手するというような機会がほとんどなかったので、二つの時刻表しか持っていない。それらを紹介しておこう。最初はニュージーランド。
148 現在のニュージーランドの鉄道路線 青:旅客+貨物 空色:貨物
ニュージーランドの鉄道網は全長約3,900kmあるが、旅客運送を行っている路線は次第に減少している。上の地図で、青い線が旅客列車の走る路線だが、4本しかない(他に観光列車が少しありそう)。私が初めてニュージーランドに行った1993年にはもう少し多くの路線を旅客列車が走っていた。その時の時刻表が次のもの。
149 New Zealand Rail 時刻表・料金表 表紙・裏表紙 1993.2入手
縦21cm、横10.5cm、30ページの中綴じ。写真はそれを開いて表紙と裏表紙を見せてある。「1992.12.1有効」としてある。
149-2 索引地図と目次
2ページに地図があって路線の一覧表がある。記してあるのは路線の名称ではなく列車の名称で、それぞれは一往復である。走行時間によって、一本の列車が午前に行って、午後帰るところもあるし、両側から出発して中央付近ですれ違うのもある。列車は次の通り。1か5までが北島、6から8が南島の路線。
1 The Overlander: Auckland to Wellington 現在は「the Northern Explorer」として週3日だけ運行。
2 The Northerner: Auckland to Wellington (夜行)2004年11月廃止
3 The Kaimai Express: Tauranga to Auckland 2001年11月廃止
4 The Geyserland: Auckland to Rotrua (一日二便)2001年10月廃止
5 The Bay Express: Wellington to Napier 2001年10月廃止
6 The Coastal Pacific; Christchurch to Picton 現在は週3日だけ運行。
7 The Tranzalpine: Christchurch to Greymouth 現在も運行
8 The Southerner: Christchurch to Invercargill (土曜運休)2002年2月廃止
最初に全体的な解説があって、8ページから見開きごとに一つの路線が記されている。各見開きには、列車名・料金表・運行時刻(各駅の発車または到着時刻)・それに小さな路線の地図が記されている。例としてThe Tranzalpine を挙げる。
149-3 The Tranzalpine のページ
これによると、朝910クライストチャーチを出発し、タスマン海側のグレイマウスに昼過ぎの1325到着、一時間後の225に帰途について、夕方640に到着する。すれ違うのは1330にナショナルパーク駅である。私はこれに2002年12月13日に全行程往復乗車。他に乗車したのは、1998年2月17日にThe Southerner (Christchurch からDinedin まで)、 1998年2月22日にThe Overlander(全行程)である。
150 Wellington 駅 1998.2.22
もう一つだけ外国の時刻表がある。
151 全国鉄路旅客列車時刻表(中国) 1983.10 表紙
これは中国の全国時刻表(上の名前は一部簡字だが、日本で使われている字に換えた)。現在は高速鉄道が全国に張り巡らされているから全面的に変わっているだろう。縦18cm、横13cmほど、280ページ+広告の本。
151-2 国際線のページ
ここにコピーしたのは、国際線のページのうちのひとつ。「国際聯運」として、ここでは「北京 烏蘭巴托 莫斯科」と「北京 満洲里 莫斯科」の2路線。どちらも一往復で、主な駅の出発時刻を見ると前者の例では1日目740に北京発、2315二連(モンゴルに入る) 2日目040ウランバートル(ウランバートル時間)2020 Naushki(ロシアに入る)(以下モスクワ時間)5日目1640モスクワ着。何時間かかるのか、モスクワ時間は北京と5時間の時差があるが、大体5日半ぐらいかかるのかな。後者の例では、北京から山海関・ハルピンと、東北地方を通過し、満州里でロシアに入るからはるかに長くかかるに違いない。
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