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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

私の使った切符 その131 乗継印

2020年11月22日 | 鉄道
 「乗継」という印がある。

339 乗継印 1976.11.12上野駅発行 

 この場合は、本州の東北本線などの特急と、青函連絡船を介して函館本線の特急を乗り継いだので、北海道の特急料金が半額になる、という割引をしたことがわかる。従って、本州側と北海道側の二枚の特急券に「乗継」印が押してある。ところがこの特急券には誤記載があって本州の特急名がなく、北海道の特急「北海」の名前が本州側のチケットにも印字してある。どちらも乗車区間が「上野から札幌まで」となっているのも面白い。
 現在もこれに近い乗継割引制度があって、新幹線から在来線特急への乗継や、サンライズから四国内特急への乗継が適用される。いろいろな条件や範囲があるので、詳しいことは調べていただきたい、

340 乗継印 1968.11.10発行 名古屋から若狭高浜ゆき乗車券

 この場合には、乗車券に「経路」として「東海・京都・綾部」と書いてある。名古屋の実家にいて、舞鶴帯の地質を見学する教室の巡検に参加する際に、新幹線で京都まで行き、翌日の山陰線のたぶん急行列車で綾部あたりまで行ったのだろう。乗継割引は、新幹線から在来線への場合には当日または翌日の特急列車または急行列車に適用される。

341 「青帯券」の乗継印字 2011.7.20発行

 現在も乗継割引の制度がある。「青帯券」ではこの写真のように表示される。この場合には、北九州市内から新幹線で新大阪に行って、そこから特急「こうのとり7号」に乗り継いだ切符。もちろん乗継が適用される条件「一緒に特急券を買うこと」に沿って、小倉駅で発行されている。ゴム印ではなくて機械印字(感熱)。特急券を購入する時間がないときなどには、「乗継請求」という印を捺してもらうという手段があったと思うが、私が保管している切符には例がない。

342 乗継乗車変更 2004.10.5 高山駅発行

 乗車前に列車を変更すると「乗変」という記入をする。この切符は、上宝村(現・高山市に編入)教育委員会の依頼で、展示施設の制作に関わったときの現地からの帰りの特急券。おそらく出発前に往復とも特急券を(もちろん乗継割引で)用意していたのが、仕事が早く終わって早い時刻の特急に変更できたという経緯だろう。

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