のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

頂上を見たと思ったら下り坂

2011年12月13日 | アグリママ
わが家の加工部門のこれからを考えるため
長野県飯田にある農産物加工所を見学させてもらってきました

高速道路のICを下りたところに農産物直売所がありましたので
さっそく商品研究です
時節柄に土地柄 商品棚にはリンゴが積まれていたのですが
一面の壁沿いには あるはあるはジュースやらジャムやら
農家ブランドの加工品がずらっと並んでいます

農産物加工所のKさんにその話をしたら
「あれのだいたいはわたしんとこでつくったもの」とか
技術と設備があれば加工受託という業態の可能性はありそうです

帰りの高速道路で山梨県のSAのおみやげ売り場に
飯田の老舗の味噌屋さんの商品棚と対になって
Kさんの造られたリンゴジュースやジャムが並んだ
Kさんブランドのコーナーが設けらていました

タイトルはKさんの口癖だとか
常に新しい展開を模索し続けてなければという姿勢
地元では作業委託農家の商品を邪魔しないようにし
外では自社ブランドで積極的に営業を仕掛けているようです

“子どもたちに安心・安全な食べ物を”というのがKさんの商品コンセプト
これを守りながらも事業が順調に回れば回るほど
経営感覚が必要になるのは必然
逆に経営感覚がなければ事業として続かないのも当たり前
農家の片手間仕事では済みません

農業の6次産業化が盛んに叫ばれていますが
“農家の母ちゃんのつくった田舎の素朴な味”というイメージと
事業経営の実態の間のジレンマはどう折り合いをつけるのか
わが家の答えをみつけなければなりません