信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

オオムラサキ観察会

2012年07月22日 | 動物
昨日はオオムラサキの観察会にニプロ松山(株)の社有林に行ってきました。
金曜日までの暑い日とはうって変わり、朝の我が家の気温は17℃とやや低め。
チョウが舞い出るか心配しながら出発しました。





昼近くなり、陽当たりの良い絶好の場所に巡り会いました。
この日だまりに目指して、雄のオオムラサキが群れていました。
正確にいうと、なわばり争いをしておりました。




非常に好戦的な目をして、葉の上から周りを伺っています。




たくさん群がっているジャノメチョウが近寄っても追い払います。




今日は幸運にもジャコウアゲハに出会いました。
この個体は、表の翅が白っぽく、後翅には黄褐色の紋があるところから雌でしょう。
翅の裏に赤い紋があり体側面も赤い雄もいたのですが、はずかしがって隠れてしまいました。
ジャコウアゲハの和名の由来は、雄成虫が麝香のような匂いを発するためとのことです。

食草はウマノスズクサ類です。
私はまだウマノスズクサの花を見たことがありません。
ジャコウアゲハがいるということはこの辺りを探せばウマノスズクサの花が見られそうです。

なお、ウマノスズクサ類には毒があるそうです。
ジャコウアゲハは幼虫時代にその葉を食べ、体内に毒を蓄積します。
そして、ジャコウアゲハを捕食した者は中毒をおこします。
ですから、苦しい思いを経験した捕食者は、それ以降、ジャコウアゲハを食べることはしません。
クロアゲハなどはジャコウアゲハに似せた身体を持ち身を守っているとのことです。
自然界はなんと奥深いものでしょう。
このような擬態をベーツ擬態と呼ぶのだそうです。
そのことを調べて物言わぬ蝶から聞き出した研究所の方もすごいですね。




コメント
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