信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

お盆に似合うハスの花

2012年08月19日 | 植物
ご先祖様をお迎えしたにぎやかなお盆も終わり、いつもの生活に戻りました。
お盆前、たまたま通った道すがら、信濃国分寺のハスの花に出会いました。
今日は、花後の実の付き具合を見に行ってきました。





信濃国分寺の北側に、ピンクのハスの花が見事に咲いています。
庭の松越しには、本堂の瓦屋根や重要文化財三重塔の九輪などが見えます。
ハス(蓮)と聞いて連想するイメージは、やはりお寺です。
泥の中に根を張りながら美しい花を咲かせる姿から、仏教では「蓮華」と敬われています。
仏像は蓮台に座しますし、日蓮は南無妙法蓮華経を唱えることを教えました。
また、 一蓮托生は仏教から生まれた言葉の一つだそうです。




ハスの花ですが、ピンクの花弁、中央には黄緑の花托、周囲の黄色が雄しべです。
花托にはいくつかの黒い点が見えますが、これは雌しべの受粉が終わった状態です。
じょうろの口を「ハス口」といいますが、それはハスの花托に由来しています。
かってのブリキ製のじょうろはハスの花托そのものでした。
ハスの花托を見ると、小学校の花壇に水をやったブリキのじょうろを思い出します。




実ができています。
牧野博士は、「ハスは蜂巣(ハチス)の略で、
果実の入った花托のようすが蜂の巣のようであるからである」としています。




春に我が家の柿の木についていた蜂の巣です。
生み付けられた卵が幼虫になった様は感心するほどよく似ています。




これがハスの種です。
こぼれおちそうな1個を割ってみました。
幅は5mm、長さが18mmほどの大きな実です。
実が青いうちは生で食べられるそうです。
黒くなった実は茹でて食べるそうです。
一度は食べてみたいのですが、お寺様の蓮ではもったいなくて。
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