ここは入笠山野草園内の「釜無ホテイアツモリソウ」実験園です。
鉄条網で囲まれ、監視カメラ付きの園内で、実験栽培が行われています。
絶滅に瀕し、幻になる寸前の種を、大変なご苦労でよみがえらせた株だそうです。
自生地入笠山の土と湿度を保つ霧に包まれ、ご機嫌に立派な株に育っています。
ホテイアツモリソウは、花が大きく濃赤紫色で、大変に人気のラン科植物です。
釜無山や入笠山産の“釜無”は、画像のように赤紫色がさらに濃いのが特徴です。
株によって花色の濃淡は異なりますが、花に付くスジは濃い赤紫色です。
この株の花は、本来のホテイアツモリソウの色合いでしょうか。
ホテイアツモリソウはアツモリソウ属アツモリソウの変種です。
アツモリソウに比べ、花が紅紫色で唇弁がやや丸く、標高の高い場所に育ちます。
自然の中にたたずむホテイアツモリソウ、気品と存在感は超一流です。
赤いホテイアツモリソウの奥に、黄色いキバナノアツモリソウが見えます。
10輪以上のキバナノアツモリソウの群生株、本種も希少種です。
こちらはクマガイソウ、花の盛りは過ぎましたが、1輪を残しておいてくれました。
キバナノアツモリソウもクマガイソウもアツモリソウ属で、唇弁が特徴です。
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