信州自由人

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みちくさ尾瀬の山旅

2014年06月07日 | 自然
ミズバショウの咲く尾瀬へ、土日を避けて2日と3日に行ってきました。
1日目は大清水から尾瀬沼を回って赤田代の温泉小屋で宿泊です。





尾瀬戸倉の第一駐車場に車を置き、タクシー(3250円)で大清水に着きました。
戸倉の駐車場は満杯に近かったのですが、大清水の休憩所付近には誰もいません。
鳩待峠からの尾瀬入りに比べ、大清水からの山道は険しく客が少ないのだそうです。
タクシーの運転手さんの話では、7月から大清水・一ノ瀬間は無料バス運行とのことです。




登山道を上り始めるとすぐ、道の両脇に3種類のスミレが目にとまりました。
画像の上段、ツボスミレとタチツボスミレ、そしてオオタチツボスミレでしょうか。
オオタチツボスミレあたりになると見分けには近縁種との比較表の持参が必要でした。
一ノ瀬を過ぎ、本格的な山道に入ると、画像左の中と下のスミレが目立ちます。
尾瀬でよく紹介される、中のスミレサイシンと下のミヤマスミレです。
そして右下は、山の鼻から鳩待峠間の山道で見た(2日目)オオバキスミレです。
いずれのスミレも道すがらに咲き競い、山歩きを100倍楽しませてくれます。




登りがきつくなる頃『大清水』という湧き水に到着、ほてった顔とのどを潤します。
その上に小さな湿地があり、オタマジャクシがなにやら獲物に群がっていました。
その横には、大きなペアーのカエルがじっとしておりシャッターチャンスです。
ビジターセンターでお聞きすると、カエルはアズマヒキガエルだろうとのことです。
画像に写ったオタマの獲物はクロサンショウウオかなと、絵を描いていただきました。





三平峠が近くなり針葉樹林の中に入る頃、山道には木の板が渡されています。
そこには雪が残っており、今の雪解けの頃は木道の間に足を落とす危険があります。
私も2回ほど落ち込み、スパッツを着用すべきだったと悔やみました。




大清水から三平峠までの間の林内の登山道わきに咲いていた花です。
大清水を出てすぐ、ズダヤクシュ、レンプクソウ、キケマンが歓迎してくれました。
樹木ではオオカメノキ、ウリハダカエデが花盛り、ウワミズザクラが蕾でした。
一ノ瀬を過ぎ山道に入ると、白花のタムシバ、ピンク花のイワナシ、感動しっぱなしです。
タムシバとコブシの花との見分けを意識して確認したのは初めてでした。
オタマの池を過ぎ登りがきつくなる頃、ムラサキヤシオツツジの花が励ましてくれます。




大清水を7時40分に出て約3時間、尾瀬沼に10時30分に着きました。
ようやく登った三平峠を少し下れば、眼の前には尾瀬沼越しに燧ヶ岳を望む絶景です。
尾瀬沼の標高は1665m、雪解けの大地にミズバショウが白い仏炎苞を覗かせています。
満々と豊かな雪解け水を湛える尾瀬沼を左手に、湿原をぬった木道に導かれ歩きます。




尾瀬沼の端『沼尻』からは山道に雪の残る林内に入り、ややハードな山歩きになります。
途中には燧ヶ岳からの湧き水が随所にあり、汗ばんだ顔や乾いたのどを潤してくれます。
なんと尾瀬はやさしいのでしょか。
湧き出る清水の沢をワサビが一面に覆い、白い小さな花を咲かせていました。




湿原は、白い花のミズバショウと黄色の花のリュウキンカがまぶしい時期です。
尾瀬の湿原を白い綿で埋め尽くすワタスゲは今が開花期、黄色いボンボリです。
画像下は、赤田代で見た3種類ですが、始めて出会った植物、種名は要確認です。
ヒロハナンテンショウと記した植物の生育地は、湿原より小高い土手の上でした。
木道に這いつくばって花と同じ目線になれるのは、登山者の少ない日ならではです。





午後3時40分、木道の先に今日の宿『温泉小屋』が見えてきました。
赤田代に建つ温泉小屋は、尾瀬ヶ原と至仏山が望め、燧ヶ岳や三条の滝の基地です。 
玄関脇の靴洗い場には赤田代の名のとおり鉄分を含んだ赤っぽい冷泉が流れています。 
その源泉100%の湯につかって疲れを流し、夕食に舌鼓を打ち7時前には寝入りました。
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