そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





最近シネマイレージカードを作った。
作った以上、たくさん使いたい。
というわけで連日暇を見つけては映画館で映画鑑賞。
今回はジブリの「借りぐらしのアリエッティ」を鑑賞。
周囲の評判はあまり芳しくないので何も期待せずに観た。
ハードル下げまくった状態で観た。
その感想。

うーん。
ひとことで言えば「ジブリ薄味」って感じ。
いろんな要素が少しずつ足りない感じ。
全体的にフワフワもやもやしている。
想像の範囲を超えないし、こじんまりまとめたのかといえばまとまってもいない。
あらゆる意味で中途半端。
なんだかちょいちょいセリフに引っかかるし。
盛り上がりにも欠けたなぁ。
お話自体はそんなに悪くない。
でも見せ方が上手くないのかな。
テンポとか、カット割りとか、構図とか。
だから笑いも起きないし、感動もしないし、もちろん涙も出ない。
やはり宮崎駿がメガホンを取らないとこうなるのかな。
なんか平板なお話に見えちゃって正直つまらなかった。
うん、つまらなかった。
ひとことで言うとそういうことかも。
つまらない。
それって致命的だ。
すみません、偉そうなこと言って。
でも観客みんなが上映中「コレいつ面白くなるの?……なるの?……なるの?……最後までならないのかいっ!」ってツッコむ感じだった気がするんだが。

ま、そんなに悪くはないんだけどなぁ~。
画とか綺麗だし。
でも良いとは言えない。
もったいないなぁ。

ただしネコだけは良かった。
ネコは良い。
太ったネコ、可愛い。

星2つ半。★★1/2
ジブリ次回作は宮崎駿御大にぜひとも監督して欲しい。

コメント ( 1 ) | Trackback ( )






なにやら評判が良いので観てきた。
「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督・脚本作「インセプション」を。
レオナルド・ディカプリオと渡辺謙が共演している大作だ。
その感想を書く。
こんなこと書くとバカだと思われるんじゃないかという恐怖を忍んで素直に書く。
あくまで素直な感想を書く。
ネタバレはほとんどないので安心して読んで欲しい。

……
……
よく分からん。

わっ!
書いてしまった。
あ~恥ずかしい。
「よく分からん」って素直に書いてしもた。
なんだか負けを認めているようで悔しい。
だが実際そうなんだから仕方ない。
よく分からんのだ。
上映中何度か「?」マークが頭の上に点灯した。
みんなそうであって欲しい。
そうだよね。
そうに違いない。
うん、そうだ。
よく分かんないよね?

いや、とは言え大筋は分かっているのだよ。
大筋のストーリーはちゃんと理解している。
基本よく分かっていて面白かったし、よく出来たスゴイ映画かもと思うが、いかんせんところどころよく分からんのだ。
理屈がよく分からない。
今が誰の夢の中で、次は誰の夢の中で、なんで夢の中で撃たれるとこうなってああなって、なんでコイツの夢の中にコイツがいて、コイツの夢の中でアイツがアレするとなぜ……みたいな点がところどころよく分からない。

これ、字幕のせいではないか、と思う。
僕は最後の最後まで、主要登場人物のうち何人か、なんという名前なのか完全には把握できなかった。
字幕担当は僕の宿敵戸田奈●子ではなく「アンゼたかし」という初めて見る名前の翻訳家さんだった。
この人の字幕、固有名詞を訳す頻度が少ないのではないか。
そんな気がする。
そのせいか僕はたまに思い出したように出てくる「イームス」という名前が最後まで誰のことなのか正確に分からず「あいつかな、こいつかな、いやロバートってヤツの名字がイームスだっけ」と混乱しまくったまま映画を観ていたので、そんな状態でストーリーが完全に把握できるはずがない。
だから日本人の皆さん。
この映画がよく分からないのは「アンゼたかし」のせいだ。
彼のつけた字幕が映画をワケ分からなくさせているのだ。
……と、思いたい。
ダメか?
ダメか、アンゼよ。

星を付けるなら、3つ半だろう。★★★1/2
面白いんだけど100%理解出来ずにストーリーはどんどん進んでいくので「これ面白がっていて大丈夫なのかオレ?」みたいなモヤモヤ感が鑑賞中ずっと頭の片隅にこびりついているというか、上映中「この面白さは100%信頼できないぞ」と思ったり、「いや、だからさ、複雑すぎるよ~」と冷静になってみたり、「これ分かんないとオレバカかな?」と自虐的になったり、つまり、観客にやたら複雑な思いをさせる映画なのだよコレ。
ただ、なんだか分かんないけど面白いのは、面白い。
ドキドキするし、ハラハラする。
ところどころよく分かんないのに、だ。

ま、ひとことで言うと、監督のちからわざ。
編集とかものすごく上手いし。
うん、ちからわざ。
チ・カ・ラ・ワ・ザ。
上手にねじ伏せられた。
気持ちよくヤラレちゃったっていう感じ。

渡辺謙はもう完全にハリウッド俳優。
すごいなぁ、あの人。
伊丹十三監督の「タンポポ」のとき、こんなになるとは思わなかったなぁ。

コメント ( 4 ) | Trackback ( )




モテキ (1) (イブニングKC)
久保 ミツロウ
講談社


テレビ東京でドラマ化されて今オンエア中のマンガ。
そんなに面白いなら、というワケで読んでみた。
全4巻。
すでに完結している。

うーむ。
最初ものすごく面白いんだけど、徐々に失速。
なんだか違和感があって、共感できない。
……な~んて思っていたら、この漫画家さん、男性名を名乗ってはいるけど実は女性だということを知る。
なるほど。
そういうことか。
男女間の感覚差が読んだときの違和感につながっていたんだ。
納得した。

というわけで、むしろ女子読者にオススメ。
男子は、モテるモテないにかかわらず、恋愛のあらゆる場面でこんな風にウジウジとは考えないと思う。
いや、考えるのかな?
女子的な頭の中身を持ったモテない男子は共感できるマンガなのかも知れない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )



   次ページ »