ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年12月7日。ウクライナ侵攻から288日目

2022-12-07 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年12月7日。
 今日は一日中雪が降っていました。

 ベラルーシ軍は今日から8日にかけて舞台と装備を移動させます。テロ対策の演習が目的だそうです。ウクライナに進軍するのではないかという懸念もありますが、どうでしょうか?
 移動期間中は特定の公道・地域を通る市民の移動などが制限されるほか、訓練目的の模造兵器の使用も計画されているそうですが、どの地域が影響を受けるのか、どのような形で演習が行われるのか報道されていません。
そこに住んでいる人たちだけが分かっていれば良いという考えです。(軍事機密に関わることなのであまり広く報道しない。)
 5日と6日にロシア国内へのウクライナ側のものと思われるドローン攻撃があったばかり、またロシア国防大臣がベラルーシを公式訪問したばかりのタイミングでの軍の移動です。


 ミンスクで中国の支援を受けて建設中のナショナル・サッカースタジアムで今日の午後8時頃、火災が発生しました。1000ヘクタールの敷地が延焼しています。死傷者はいません。
 来年完成予定のスタジアム(3万3000人収容)だったのですが、計画が大幅に遅れそうです。


 ロシア大統領は今日、同国が核兵器を使用するのは敵の攻撃に対応する場合のみだと述べました。
「我々は気違いではない。核兵器をカミソリのように振り回したりしない。」
とも述べました。


 5日と6日にはロシア内陸部にある軍用飛行場などがドローン攻撃を受けました。その直後にこの発言ですよ。
 ウクライナ政府は公式には、今回の攻撃はウクライナ軍によるものであると明言していません。
 長距離用ドローンをウクライナ側から飛ばすとしても数百キロも離れた場所です。ロシアの空の防衛はザルなのかと思われていますが、実際にはロシア国内にいてウクライナを支持するパルチザン(レジスタンス運動)をしている集団が行ったことではないでしょうか。
 どちらにせよ、ロシアが空からの攻撃を防げなかったことに変わりはありません。


 ロシアで製造困難に陥っているとい旅客機Tu214航空機の製造をベラルーシ国内で行うことになりそうです。
 半導体など部品はベラルーシで調達できるのでしょうか。


 キーウ市長は今日、ロシアによる重要インフラへの空爆が続けば、キーウでは今冬、電力や暖房、水の供給が断たれる可能性があり、「アポカリプス(世界の終末)的なシナリオ」も起こり得るという見方を示しました。
 暖房付きの避難所約500カ所を用意しているものの、キーウが全面的な停電に陥った場合、360万人の市民全員の収容は困難と指摘。現時点で避難の必要はないと強調しつつも、状況が悪化した場合に備え、避難の準備を整えるようキーウ市民に呼びかけました。
 今、日本など外国へ避難しているウクライナ人は何とかその場で冬を越してほしいです。
 ベラルーシにもウクライナから避難民が来ているのですが、到着当初は住む場所などをコルホーズなどから支援してもらい、一息つくのですが、言葉の壁もないのに就職先が決まらず、長期滞在できなくなって、経済的に困窮しているウクライナ人が今出てきているようです。
 今、ベラルーシは多くの若者世代が出国してしまい、人手不足に陥っているのですが、それでもなかなかうまく就職ができないようです。避難民ができる職種と求人されている職種のミスマッチが起きているようです。

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