私は大学を定年退職しましたが、調査をする、論文を書くという点では全く「退職」するつもりはありません。特に論文執筆ということで言えば、現役の頃よりも時間が取れるようになったので、生産性は上がっています。
論文を書くというのはエネルギーと集中力のいることです。私の場合、かなり前に調べたが時間が取れないで論文にできていないものを復活させるという形で書くものがかなりあります。古いデータは記憶の遠ざかったものもあり、野帳をひっくり返したり、データをいじったりして意味を確認します。関連の論文を読み直し、研究の位置付けをし、データを解析し直すなどすることがたくさんあります。そういう作業をしながら文章に取り掛かり、文章を書きながら、またデータの解析をし直すということもよくあります。それらを図にしたり、表にしたりして、少しずつ論文の形にしていきます。
それが完成すると投稿ということになります。私の場合は和文の論文と英文の論文が半々くらいです。