昨日、関野吉晴さんが監督をした「うんこと死体の復権」という映画の試写会に行ってきました。予告
頼まれて「被写体」になりましたが、撮影に3年以上もかかってしまい、取材を受けているときは正直、どんな作品になるのだろうと心配でもありました。「引いて」しまうようなタイトルで、実際映像にうんこや動物の死体が出てくるので衝撃的です。テーマはみんなが嫌がり、鼻つまみのににするうんこや死体にくる生き物が、実は偉大な働きをしているということ、そうして全ての生き物は繋がっているのに、ヒトはそこから外れてしまったことの問題点の指摘です。
見ながら「うーん」とうなる人の声(力んでいるのではなく、感じ入って)があり、見終わると深い感動があり、見終わったみなさんもしばらくは席を立ちたくないような感じでした。
撮影しているときは自然の仕組み、生き物のつながりを撮ってもらうことだけ考えていたつもりですが、作品を見ると道路問題にかなり言及しており、意外感がありました。映画の中で玉川上水を上空からなぞるように移動する映像があり、自分が鳥になって飛んでいるような感覚でとても印象的でした。
同じく「被写体」になった「しでむし」などの絵本で知られる館野鴻さんも来ていたので、見終わってからゆっくり話ができました。彼の作品はこの映画の中でもひときわ輝いていました。生き物が死ぬことで、次の命が生まれる – そういう自然のドラマの始まりだという言葉は印象的でした。
映画は8月から「ポレポレ」などで公開するそうです。こちら