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リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

Scarlatti Sonata K380 (2)

2025年07月24日 19時38分56秒 | 音楽系

ドメニコ・スカルラッティのソナタK380を初めてアレンジしたのは、1990年代中頃だったと思います。その頃スペインのエル・エスコリアル在住のルーデス・モレーノ・ウンシージャ氏宅に注文してあった楽器を取りに行った際、帰りのシンガポールのトランジット・ホテルでずっとこの曲をできあがったばかりのリウト・アッティオルバートで弾いていたのを憶えています。

その後あちこちで演奏しましたが、一番最近は2014年の四日市です。マンドリンのコンクール本選が四日市であり、審査中の時間に行われるゲストコンサートを頼まれそのときに演奏したうちの1曲でした。

そのコンサートでなぜマンドリニストでなく私なのかと演奏が終わってから主催の人に尋ねたら、リュートもマンドリンも同じようなものだ、という答えでした。確かに・・・

その方と話をしていくうちに、津市在住のHさん話題がでました。

「Hさん元気でおすごしですか?」

「え?ご存じないんですか。Hさんは9年ほど前に倒れて、ずっと昏睡状態が続いているんですよ」

実は2005年の夏に津市でHさんに会っていたのですが、倒れたのはその直後だったようです。私は間抜けにもそのことを知らずずっとお元気だと思っていたのです。

Hさんはその後津から奥さんの実家に近い四日市の病院に転院し、今も四日市の病院で静かに眠っています。年賀状のやりとりはずっと続いています。


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