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リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

昔あった本当の話(5)

2022年08月26日 17時37分57秒 | ウソ系
この事実を新聞社に言えば、この二重盗作は前代未聞、格好のネタであり、全国的なニュースとなるのは必至です。場合によれば何人かの首が飛ぶかもしれません。校長室で懇願するお二人を前に私はしばらく考えをめぐらしました・・・

この「事件」が結果的に公にならず全国的スキャンダルにもならなかったのは、その後の報道をご存じの方であればお判りになるでしょう。過去の報道をさかのぼってどれだけ調べてみてもそのような「事件」が出てくることはありません。

盗作をしたことを覚えているのはD高等学校の問題作成者および関係者、T県の1980年頃の県指導主事です。でも彼らが知っているのは事件の一部、事件の全貌を知っているのは私とあとから私の話を聞いた校長先生だけです。皆さん今もご存命なのでしょうか。

(このストーリーは事実をもとにしたフィクションです)

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (やまねこ)
2022-08-26 18:30:28
こんにちは。
やはり先生は人格者でおありでした。
私は何か安心した思いです。

 でも似た事例はいくらでもあります。
国家試験、民間の試験もそうですが、少なくとも数十回以上も継続してる試験では、過去問と一字一句まったく同じ問題だったとう受験生の話は特段珍しくありません。
ただ、オリジナル問題を作成した最初の作問者の権利はどこに帰属するのか、また、その権利はどこまでの期間有効なのかです。しかも、出題問題は受験業者によって過去問集として販売もされるものです。
 作家や作曲家の作品ような性質の種類のものでなく、試験問題というものの帰属権利というものは、私はあまり意味ないと思うのですよね。受験生にとって大事な事は、試験の論点、知識のはずです。
 出題問題というものの性質と目的を考えれば、自明であり、試験に合格することです。問題の一字一句同じでも、数値だけ入れ替えただけでも、本質は変わりません。
 私は先生の対応が正しかったと思いますよ。受験生が試験中にカンニングしたとかいうものでなく、過去問を懸命に勉強し、知識をつけ、それで合格でき人生の目標を乗り越えてくれることが教職者の願いでもあるのだと思いますから。
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re (nakagawa)
2022-08-27 01:50:43
この話はフィクションですと末尾に書いておきました。ウソ系カテゴリーに入れておきました。フィクションなのでウソ系なのか、フィクションということが実はウソなのか・・・

入試問題は公開されているいないに関わらず、引用・盗用してはいけません。大変な技術が要ることですが、たえず今までになかったものを創作していかなければなりません。これが問題作成のプロというものです。(英語の場合です。他教科についてはわかりません)
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