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リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

昔の未使用弦を張る

2025年07月25日 20時24分23秒 | 音楽系

先週のルネサンス・リュートコンサートが終わったので、現在アッティオルバートに楽器を切り替えています。前に書いたようにサム・アウトサイドに切り替えたので特別な練習をする必要はありませんが、弦長が7cm長くなったのと弦幅が狭くなったのでその分は慣れる必要があります。

少し前にアッティオルバートの6コース以下を巻き弦に交換していましたが、7コースの弦がよくありません。振動不良でローポジションのフレットを押さえるとビビリまくります。音程もだめです。

新しいのを注文しようと思ったのですが、ひょっとして昔の巻き弦で使えるのがあるかもしれないと探してみましたら、上手い具合にありました。

ピラミッドの真鍮巻き線1021番です。昔のパッケージです。Made in West Germanyと書いてありますので少なくともベルリンの壁崩壊以前に製造された弦ですが、きちんとパッケージングされて保管されていたので、ほとんどさびている箇所はありません。弦長64cmの7コースに張ると張力は2.84kgでぴったりです。実はこれを張る前に在庫弦からAquilaのタイプDの銅巻き弦を3本張ってみましたがいずれもペケ。4本目にしてこの弦を選びましたが、30数年以上前(ひょっとして50年近く前かも知れません)の弦が何とオーケーでした。

写真ではわかりにくいですが、7コースだけ少し色が違います。