リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

解題

2024年04月02日 22時07分50秒 | 日々のこと

最近はネットにおけるエイプリフールのための「作品」が減っている様な感じがします。コロナ禍を経て減ってしまったのでしょうか。以前は「作品」にあふれていたのですが、今年は「マックの内弁当」くらいでした。あ、激辛の「つらターン」もありましたね。

「喫茶タケミツの朝」に書かれている98%は本当のことです。ウソも100の真実にくるんでしまえば、本当に思えてくる、というのはフィクション作りの鉄則です。「作品」の方向としては音楽版の原田マハみたいなちょっとペダンティックな世界を目指してみました。

現実にある喫茶店はもう午前中はジジ・ババの喧噪でうるさいことこのうえありません。皆さん耳が悪いせいか声が大きいです。もう四半世紀近く昔になりますが、教職を退職したとき朝はゆっくりと喫茶店でコーヒーを頂くのが夢でした。退職した年の4月1日、早速近所の喫茶店にいきましたら、なんか想像したいた雰囲気と異なり年寄りが集まって騒々しいのに驚きました。ひょっとしたらそこだけと思い別の所に行きましたがたいしてかわりません。四日市や岐阜県にも足を伸ばしましたが全て同じです。

2,3日は朝の喫茶店通いを続けましたが、皆同じ状況なので行くのをやめました。20何年か前でもそうだったので、老人が増えた今はもっと大喧噪なんでしょうね。ショート・ストーリーの中で書いた「喫茶タケミツ」は私の理想の喫茶店です。

今は自分のウチで武満の「地平線のドーリア」を聴きながらコナコーヒーを味わいつつ、県立K高等学校のふもとにあってもよさそうな喫茶店を夢想しています。何曲か聴いたら曲の終わりに合わせておかわりを出してくれるマスターもそばにいて欲しいですね。どなたか「喫茶タケミツ」を作りませんか?