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リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

バーゼル里帰り記08(10)

2008年10月06日 11時28分41秒 | 音楽系
9月15日、リュート製作家のモーリス・オッティガー氏のところに出かける日です。彼はレマン湖の少し北に位置する、ル・パコという田舎に住んでいます。とても空気がおいしいところです。ここはフランス語地域ということもあり、食べ物がとてもおいしく、今日もどんなおいしいものをごちそうしてもらうかとても楽しみです。

朝10時1分のベルン方面にのる列車に乗ろうと家を出ましたがえらい寒いです。これではさすがに長袖シャツの重ね着ではとてももちません。道行く人は皆コートを着ています。列車の発車まで少し時間がありましたので、スーパーによって安物のセーターでも買っていこうかな、と思っていたら、大家さんにばったり。

「いやあ、ほんと寒いですねぇ。あんまり寒いのでこれからセーターを買いに行くところなんですよ」

「おお、それなら、私のコートを貸してあげるよ。おいで」

ということで、また家に戻り、彼が持っている一番ちいさいコートを借りました。かなり分厚いコートでしたが、これで外にでても全然暑くありません。気温は多分10度を下回っていたのではないでしょうか。列車の発車時間がせまってきましたので、早足で駅へ。家は早足で2分、オリンピック級の人が走れば20秒以内で駅に着く至極便利なところなのでいろいろ助かります。


駅前より。この道の奥がウチです。

家を出る前にモーリスに電話をしておいて、パレジューで待ち合わせをすることに。モーリスの家に行くには、毎時1分発のインター・シティ(なぜか英語です(笑))に乗りベルンで乗り換えます。ベルンからの接続は数分で大変スムーズにつながっています。次にパレジューという田舎で下車、そこから三重県北部を走っているナローゲージの北勢線のような鉄道に乗り換えます。これもうまく接続されています。この鉄道は北勢線よりは線路の幅は広いですが、列車そのものはまるで遊園地内を走っている列車のようにゆったりと走ります。そして走ること10分でシャテル・サン・ドゥニというところに到着します。いつもはここでモーリスの車に乗るのですが、今日はパレジューまで来てくれるというので、パレジューの駅で待つことに。


少しかすんでいましたが、いい天気です。

待ち合わせの時間より少し早くつきましたので、駅の付近を歩きながら写真を撮ることに。せっかく大きく重いキャノンの一眼レフカメラを持ってきたんですから。パレジューはバーゼルと違い晴れてはいますが、風がありそれがまた冷たいです。大家さんから借りてきたコートは大正解です。