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顧客が参加する商品開発

通販大手のフェリシモでは、「生活雑貨大賞」という制度を設け、年2回、消費者からの商品提案を募っている。

誰でも、応募書類をHPからダウンロードして、自分なりの企画を出すことができる。その数、年間約1200点。これまで100点以上を商品化し、現在でも40点を販売中である。

同社の開発手法で興味深いのは、企画だけでなく、その後の評価も消費者が関わっていること。

最終審査には過去の受賞経験者が加わり、商品化された商品のうち初月売上トップの商品提案者が最優秀賞に決まる。そして、発売後も、消費者へのアンケート結果を基に、改良を重ねる。

「消費者を起点として商品開発の過程をオープンにし情報共有することで共感の輪が広がる(同社・坂村氏)」という。

顧客の声を収集し、それをビジネスに生かす企業は多いが、その過程は顧客から見えないことが多い。フェリシモのように、顧客と企業のやりとりを可視化する試みは、消費者のコミットを高め、実践コミュニティをつくりあげる上で有効であると感じた。

出所:日経産業新聞2010年7月16日
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