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柔軟な目標設定

サッカー日本代表や大学選抜の選手を育てている福岡大学サッカー部の乾真寛監督は、選手の状態によって目標設定を柔軟に変えているらしい。

「人はポジティブになっているときなら、どんな大変な目標を設定されても、エネルギーに満ちているからガッツガッツ挑戦することができるんですよ。」

元気ながないときに、高い目標を示してもダメです。伸び悩んでいるときには、手が届きそうな目標を与えて『やったら、できたでしょ』という感覚を体験させる。」

熟達論では、「適度な難易度の目標設定」が大切だとされているが、その「適度さ」は、その時々の心理状態によって異なるといえる。やる気満々のときには、高い目標が「適度なレベル」になるし、調子の悪いときには、中くらいの目標が「適度なレベル」になるのだろう。

育て上手のリーダー調査をしているときにも、乾監督のようなやり方をしている人が多かった。その人の活性化の度合いに応じて目標設定の仕方を変えることは、成長を促す上で大切なことだ、と思った。

出所:日経産業新聞2010年7月8日
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