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厳しいが優しい教育

既存店売上高が34カ月間増収の「王将フードサービス」。セントラルキッチン方式をやめて店舗で手作りし、店長に裁量権を与える経営で乗りに乗っている。

同社の成功を支える要因の一つに教育がある。その特徴は「厳しさと優しさ」。

例えば、新入社員が受ける5日間の合宿研修。朝6:30からランニングをし、挨拶や基本動作を叩きこまれ、研修中は、講師の怒号が飛び交う。携帯電話、テレビ、新聞、タバコは禁止で11時には消灯。典型的なスパルタ教育である。

しかし、この厳しい研修を乗り越えると、ハワイでの楽しい研修が待っている。そして、社員の誕生日には書籍が、その奥さんの誕生日にも花束が贈られるという。

自社の教育について、大東社長は次のように述べている。

「自分を切磋琢磨しなければ研修にはならない。愛情を持って育てたいからこそ厳しく指導している。」

最近はほめて育てることが強調されるようだが、「厳しいが優しい」同社の教育手法を知り、「真剣に育てる」ことが大事になるのではないか、と思った。

出所:「地獄からの34カ月間増収」日経ビジネス2010年7月5日号、p.116-118.
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