箕面市の給食~おいしい給食をいっぱい食べましょう!

箕面市の給食は
①卵、牛乳、小麦等を調理に使わない「低アレルゲン献立給食」です
②市内産の野菜を優先的に使っています

料理のススメ その35(たことじゃがいものたいたん)

2020年08月19日 | おすすめレシピ

今回はたこを使った、大阪の郷土料理です。

日本には、春夏秋冬以外にも、季節の変化を表すものがあります。
季節の境目で1年を5つに分けたのが「五節句(ごせっく)」。
3月3日の「桃(もも)の節句」や、5月5日の「端午(たんご)の節句」などは、聞いたことがありませんか。
そのほかにも、春分や夏至、秋分、冬至などに代表される「二十四節気(にじゅうしせっき)」や、それをもっと細かく分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」があります。
これは、たとえば二十四節気の春分の時期を、東風が厚い氷をとかし始める「東風解凍(こちこおりをとく)」、うぐいすが山里で鳴き始める「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」、割れた氷の間から魚が飛び出る「魚上氷(うおこおりをいずる)」に分けるなど、二十四節気をそれぞれ3つずつの季節に分けたものです。
日本では、季節に合わせた生活をして、旬(しゅん)の食べ物を食べることが健康のために一番いい、という考え方がありました。
五節句、二十四節気、七十二候、という季節の変化に合わせて、生活や食べ物を選んでいたのです。

さて、これがたこと何の関係があるのか、というと、関西では七十二候のひとつ「半夏生(はんげしょう)」の時期に、たこを食べる習慣があります。
半夏生は、夏至の日から数えて11日目にあたる日で、米を育てる農家のかたにとって、田植えを終わらせる目安として大事な日だそうです。
たこには吸ばんがついた足が8本あり、なえがしっかり根をはって豊作になるように、と願ってたこを神様にささげたといわれています。
同じ半夏生でも四国ではこの時期に収かくできる小麦のものを食べるそうで、香川県では半夏生といえばうどんなのだとか。
地域によってちがいはありますが、健康を願って季節に合わせた食べ物を選んでいることはどこでも同じです。
今はスーパーなどで年中いろいろなものが売られていますが、季節に合わせて旬(しゅん)のものを選んで食べることも、意識してみてくださいね。
(季節の情報は、農林水産省ホームページより抜粋(ばっすい)しました。)

今回しょうかいする「たことじゃがいものたいたん」の「たいたん」とは、「炊いた(たいた)もの」という意味で、にもののことを関西弁で「たいたん」と言います。
たこがちょっと苦手、という人いるかもしれませんが、たこのうま味と、あまからい味付けで、ご飯のすすむ1品。
しっかりかんで、食べてくださいね。


【たことじゃがいものたいたん】

〈材料〉(2~3人分)
ゆでたこ・・・・・・100g
じゃがいも・・・・・中くらいのもの3個
たまねぎ・・・・・・1/2個
さやいんげん・・・・6本
だしじる(*)・・・200ccくらい(なべの大きさによって量を調整しましょう)
砂糖・・・・・・・・小さじ2
しょうゆ・・・・・・大さじ1
酒・・・・・・・・・小さじ1
みりん・・・・・・・小さじ2
*だしじるは、こんぶだしでも、こんぶとかつおの合わせだしでも、いりこだしでも、
 ご家庭でよく使うだしじるを用意してください。


〈作り方〉
1 たこを1cmくらいのはばに切る。

2 じゃがいもは、皮をむいて8等分する。
  (じゃがいもを使う場合の注意点は、「ハッシュドポテト(4月27日)」のブログを
   見てくださいね。)

3 たまねぎは、茶色い皮をむき、ひとくち大に切る。

4 さやいんげんは、すじを取って、3cmくらいの長さに切る。

  (さやいんげんは、写真のようにぴっと角のようなものが立っている先に向かって、
   反対側のはしをぽきっと少しおり、ゆっくり引っ張るとすじが取れます。
   すじのないものもありますので、取れなくてもだいじょうぶです。)

5 なべに、だしじると砂糖、しょうゆ、酒、みりんを入れてよく混ぜる。
  たこ、たまねぎを入れて、火にかける。

6 ふっとうしたら火を弱め、10分くらいにる。
  とちゅうで、表面にアクがういてきたら、お玉で取り除く。

  (写真のようなアワがぷくぷくういてきたら、これがアクです。
   アクはエグみやくさみのもとなので、取り除くことでおいしくできあがります。)

7 たこに味がしみこんで少し色がつき、たまねぎにとうめい感が出てきたら、じゃがい
  もを加え、やわらかくなるまでにる。

8 じゃがいもがやわらかくなったら、さやいんげんを加えて2~3分にる。
  (ここで味を見て、うすいようであればしょうゆや砂糖で味を調えましょう。)

9 火を止めて、器に盛り付けたらできあがり!


さやいんげんは、切った後でさっと下ゆでしておいて、最後に加えてさっと混ぜるくらいで火を止めると、色がきれいに仕上がります。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 料理のススメ その34(切り... | トップ | 8月25日(火)の給食 »
最新の画像もっと見る

おすすめレシピ」カテゴリの最新記事