みどりの野原

野原の便り

1月17日 奈良公園を歩く

2010年01月17日 | Weblog
真冬の奈良公園、風がなくて私は上着を着ずに歩いた。
100人を超える参加者で付いていくのに精いっぱいだった。

温かいと感じた私だが、今朝はかなり冷え込んだようだ。

 
猿沢池・昼前に通った鷺池・大仏池もまだ薄氷が残っていた。
いつも猿沢池で見るカメ達もみんな水の底で冬眠中らしい。
呼吸はどうしているの?

奈良公園はシカがいることで、他とは違う光景がみられる。
シカの採食により、樹木は地上2mまで切りそろえたように枝が
なく見通しがよい。(ディアーライン)
公園内の草やシバも年中きれいに刈り取られている。(経済効果大)

シカの食べないナギやアセビやイズセンリョウ・シダなどだけが
残っているという景色は奈良人には見慣れたものだ。

 
       家族団欒?          鹿の瞳はどんな形?

今奈良公園には約1200頭のシカが生息していて、ちょっと過密状態
らしい。
草や木は食べ放題。おまけにシカせんべいももらえ、他にも餌も
もらっていると聞くが食糧が足りなくてお腹をすかせているそうだ。

食べなかったイズセンリョウを最近は食べるものも出てきたという。
空腹に耐えかねて危険を冒しているのか?
そうして少しずつ味見しているうちにだんだん耐性が出来てくるの
かもしれない。ほかでもそんな話を聞いたことがある。

シカの世界も見るほどに楽なものでもなさそう。

4種類のヤドリギを見た。
マツグミ(7月に花を見たが今は緑色の実が見えた)
ヤドリギ・オオバヤドリギ(実が1つ)・ヒノキバヤドリギ
(前3種は鳥散布だが、本種は昆虫によって種が運ばれる)
どれも高い木の上で写真が撮りにくい。

 
お地蔵さんの前掛けをめくると、カメムシが越冬していたり、
ヤモリの卵のかけらがくっついていたり。
孵化する前のタマゴ見たかったなあ。

 
       タラヨウの実             ナギの実

 
         カヤ                  モミ
よく見ると違いがはっきり。

終わってからH氏によるオプションについて行った。
道なき道を歩き・・一人では迷子になりそう。

 
        カミガモシダ            ナギの幼樹

ナギ林の中はナギの幼樹がびっしりと出番を待っていた。
真冬の観察会もいろいろ見どころがあった。
コメント (2)
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