みどりの野原

野原の便り

9月20日 干潟合宿 2日目 徳島県 勝浦川河口

2009年09月20日 | Weblog
 
朝日 海からではなく和歌山の山から登る。

朝6時。浜を歩き遊歩道を歩き波の来ぬ間に岩渡りして、昨日仕掛けた
カニ籠の成果を見に行ったが、残念ながら獲物は掛かっていなかった。
台風の余波で波がありカニ籠の一つは岩に引っかかってしまったよう。

朝食の後、勝浦川の干潟までバスで移動

勝浦浜橋を降りた河川敷のグラウンドの縁の側溝では、ハマガニが
ゾロゾロ。覘きこむと素早く身を隠す。

シオマネキの巣穴の型取り
 
橋の下の干潟でシオマネキの巣穴から家主が出たのを確認してから
溶いた石膏を流しこまれた。

 
     午後に 石膏掘り出し      シオマネキの巣穴の石膏型 
本当はもっと深くまで続いているらしい。

 
お昼を挟んで 勝浦川干潟で場所を移動しながら生き物観察 

 
        コブシガニ               アカテガニ

 
   オキシジミとソトオリガイ       チロリ(ゴカイの仲間)
その他「ヤマトシジミ」やサンショウの粒のような小さい「カワサンショウ
ガイ」「ハマグリ」他。 勝浦川の干潟は生物豊富 砂地が多くて水遊びは
気持ちよい。  
「オキシジミ食べられるの?」「食べられないことはないけどおいしく
ないと思います」「食べてみた~い」というとこで持って帰ることに。
マガキのかたまりがあった。たくさん積み重なるとカキ礁になるという。
これはすぐ食べてみるというわけにはいかないらしい。
トビハゼも可愛かった。

 
        ヘナタリ 
右)比較的高いところに住む「フトヘナタリ」アシの茎にくっついていた

「海浜植物」
絶えず移動する砂・潮風・乾燥など過酷な条件に耐えながら生育する。

水分の蒸発や塩分の吸収を防ぎ、太陽光を反射して葉の温度が上がるのを
防ぐなどの仕組みを持つ。厚く照りのある葉・根が発達している。
コウボウムギ(砂を止める働き)・ハマエンドウ・ハマゴウ・アイアシ・
ハマボウフウ・ハマヒルガオ・コマツヨイグサ・ツルナ・ハマボッスなど。

「塩性植物」
満潮の時には水に浸かるところに生える。塩分を溜めこんだり葉から逃が
したりして、塩の害を受けない仕組みを持つ。
フクド(勝浦川にはあるが吉野川にはない)・ハママツナ・ハマサジなど。
噛むとしょっぱいものもあった。

徳島自然観察会の方のお話では吉野川の河口に橋が建設中で、高速道路
の計画もあるという。干潟の生態系を分断してしまうと心配しておられた。


夕食はスタッフが準備してくださったバーベキューで賑やかに食事
オキシジミも食べてみたが、まずくもなかった。1個だけだからかも?

夜は虫の観察会
スズムシ・マツムシ・クツワムシも聞こえたらしい。

夜のミーティングでツユムシの耳を初めて見た。
コメント
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