みどりの野原

野原の便り

9月18日 奥の谷 モニ1000

2009年09月18日 | Weblog
「モニ1000」って? 調査らしいことは知っていたものの、意味も
あやふやなまま「奥の谷」の調査に初めて参加した。

調べてみると、
環境省主催の「モニタリング1000調査」といって、
「全国1000か所で長期的に(100年間)環境省主催のモニタリング調査を
行い、日本の自然環境の変化を早期に把握しようという環境省のプログ
ラム」のことらしい。
枚方市の「穂谷」・兵庫県「甲山」・富田林市「奥の谷」他、全国1000
の地域で、植物だけでなく蝶など(他にもあるかも)調査されるという。

滝谷不動の近くの「奥の谷」は自然環境市民大学でもお世話になり、
なじみのあるところで、久しぶりだ。
ここは委託された民間の土地をボランティア団体が管理しておられ「持
ち込まず持ちださず」を基本に里山の管理をされている。

  
4期のグループでワイワイ言いながら作成した池の「竹柵」
作ってもう3年ぐらいになる。
修理もしてくださったらしいが、今も健在。草に覆われてすっかり自然に
溶け込んでいた


畦にはツリガネニンジンやワレモコウが風に揺れていた

A・B・Cの3か所のコースに分かれてツボミ・花・実のある「木本・イネ
科・カヤツリグサ科」以外のすべてのものを書きだす。

春からもう何度かやってくださっているのでそれまでのリストは作成済みで、
新たに出てきたものを追加する・・ということだが・・

細かい見分けは私にはむつかしい。・・ということで、わかる範囲でついて
行き、170種近いものが書き出された。

ここは私たちの実習の場にもなったが、今日は間伐作業などの体験合宿
をされている大学生が10数人がおられ、お昼にはその人達が作ったカレー
スープを「余ってるんですが要りませんか?」の声に一番乗りで「はーい」

池の縁の調査をしている時のこと、カマキリが水の中に落ちた。
すぐ近くにいた私は「可愛そう・・助けてやろう」そう思って、枯れた草の
茎を折った。
そしてカマキリを見ると・・「ハリガネムシ!」
ちょうどお尻からスルスルと長い虫が出てくるところだった。
「わあ決定的瞬間!・・と思ってカメラを構えた時には、すでにハリガネム
シは水の中に落ちた後で撮影には失敗。


       ハラビロカマキリ

子供の頃、ハリガネムシを結んだりして遊んでいるのを見たことがある。
(私はやっていない)気味悪い生き物だ。

ハラビロカマキリのおなかの中に寄生していて、水の中でハリガネムシが
出る」ことは知っていたが、その瞬間を見るのは初めてだ。

なんでも、ハリガネムシがカマキリを水辺に導くらしく、カマキリとして
はいてもたってもいられない状態で水に飛び込むらしい。

水の中で産卵したハリガネムシは、それを食べた虫などを食べたカマキリ
に寄生して成長するという。
コメント
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