大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

世界の変化を見ながら世直し提言
朝鮮・韓国・中国・ロシアとの友好促進
日本語版新聞紹介

連載 NO.13  平成22年8月10日菅総理の談話です。

2019-12-16 | 日本と韓国・朝鮮・中国との友好


謝罪と補償問題に関する日本政府公式見解の最新のものは、

    平成22年8月10日菅総理の談話です。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

資料 内閣総理大臣談話

 平成二十二年八月十日

 

 本年は、日韓関係にとって大きな節目の年です。ちょうど百年前の八月、日韓併合条約が締結され、以後三十六年に及ぶ植民地支配が始まりました。三・一独 立運動などの激しい抵抗にも示されたとおり、政治的・軍事的背景の下、当時の韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました。

私は、歴史に対して誠実に向き合いたいと思います。歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さを持ち、自らの過ちを省みることに率直でありたい と思います。痛みを与えた側は忘れやすく、与えられた側はそれを容易に忘れることは出来ないものです。この植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対 し、ここに改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明いたします。

 このような認識の下、これからの百年を見据え、未来志向の日韓関係を構築していきます。また、これまで行ってきたいわゆる在サハリン韓国人支援、朝鮮半島出身者の遺骨返還支援といった人道的な協力を今後とも誠実に実施していきます。さらに、日本が統治していた期間に朝鮮総督府を経由してもたらされ、日本政府が保管している朝鮮王朝儀軌等の朝鮮半島由来の貴重な図書について、韓国の人々の期待に応えて近くこれらをお渡ししたいと思います。

 日本と韓国は、二千年来の活発な文化の交流や人の往来を通じ、世界に誇る素晴らしい文化と伝統を深く共有しています。さらに、今日の両国の交流は極めて 重層的かつ広範多岐にわたり、両国の国民が互いに抱く親近感と友情はかつてないほど強くなっております。また、両国の経済関係や人的交流の規模は国交正常化以来飛躍的に拡大し、互いに切磋琢磨しながら、その結び付きは極めて強固なものとなっています。

日韓両国は、今この二十一世紀において、民主主義や自由、市場経済といった価値を共有する最も重要で緊密な隣国同士となっています。それは、二国間関係にとどまらず、将来の東アジア共同体の構築をも念頭に置いたこの地域の平和と安定、世界経済の成長と発展、そして、核軍縮や気候変動、貧困や平和構築と いった地球規模の課題まで、幅広く地域と世界の平和と繁栄のために協力してリーダーシップを発揮するパートナーの関係です。

私は、この大きな歴史の節目に、日韓両国の絆がより深く、より固いものとなることを強く希求するとともに、両国間の未来をひらくために不断の努力を惜しまない決意を表明いたします。

 

 以上のとおりですが、一定の謝罪は認められますが 歴史の真実に照らしてみれば大変不充分なものでした。

①、文章の主語を「日本政府はとして、このように考え、こうします。というべきところを私は、とすることによって国家責任をあいまいにし、明確な謝罪と賠償責任を曖昧にています。誰がどんな方法で植民地にしたのか、についても曖昧にしています。また今後の課題と解決方法がさらに曖昧になっている事です。

②、1910年の韓国「併合」に至る経過と「併合」そのものについて、1945年8月15日までは国際法上正しかったとは言っていないが、違法だったとも言っていないこと。

③、在日朝鮮人の法的地位の扱いは、本人の意向が無視され、人権を蹂躙してきたにもかかわらず何も触れていないこと。

④、談話発表後、具体的な問題を解決していくための交渉の進展は、朝鮮王朝儀軌返還以外は見られないこと、引き続く交渉の場が作られていないこと。

⑤、国連加盟国北朝鮮は、当時の植民地の一部であり、北朝鮮に対しても謝罪の気持ちをあらわし、現在は別の国家を形成しているので、その政府と誠実に話し合って解決することを述べるべきであること。

などを指摘しなければなりません。

 

 政府の韓国「併合」容認姿勢に勇気付けられ、今でも、侵略戦争を肯定・美化する歴史を書いた教科書の問題や、「坂の上の雲」のような当時の支配者意識を肯定する考えや大東亜共栄圏と言う考えのもとに、アジアの他国を侵略して当然だというような考えがまかり通っています。

 平成23年国会議員165名がそろって靖国神社参拝という行為は、歴史の流れに逆行し、決して新しいアジアを切り開く行為とは言えないでしょう。


 さらに最近では、「在日特権を許さない市民の会」が進める運動など、歴史を歪めて宣伝する人がいますが、国際的に非常に恥ずかしく、「百害あって一利なし」です。国連から政府の対応を求める勧告が出ています。維新の会の橋下氏の「慰安婦は必要だった。」「沖縄米兵には風俗店を利用すればよい」などの非常識な発言までマスコミをにぎわしており、アジアは勿論のこと欧米諸国を始め世界中から非難の声が上がっています。 

 

 日本とアジアの平和を実現し、国民主人公の社会を創っていくためには、どのように考え、どうすればよいのでしょうか。
韓国「併合」に至る歴史的な事実を詳しく見てみましょう。              続く

          


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本はこの次世代戦闘機を対... | トップ | ビーガン代表が北朝鮮の核心... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本と韓国・朝鮮・中国との友好」カテゴリの最新記事