柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

福祉

2014-05-14 08:26:11 | Weblog
認知症の女性が身元不明で預かられていて、NHKが特集してその映像で身元が判明した、夫が名乗り出て実に7年ぶりに身元判明したという事例。NHKはさぞや自慢なのでしょう、こんなことがあってはならぬ!と正義の味方を気どって何度も放映してます。そして、韓国の転覆事故と同じ遡及非難です、警察何してた?と調べたら下着に名前が書いてあったのにええ加減に(ここが大切です、世の中の仕組みってのはこういう処理されるんです得てして)対応して、つまり名字を見逃してみえこをえみこと読み間違えてコンピューターに登録して、の顛末だそうです。とってもありがちなことですから、これ自体にはそんなに驚きませんね、警察何してる!と正義の味方達はうるさいことでしょうけれど。コンピューターに一旦間違って登録されたらそれで終わりです。検索何度しても撥かれるだけです。人体(にんてい)特徴などは検索項目にないでしょうしね、再確認自体ができません。NHKの報道はそこを非難する調子でしたが、一等最初の係員の不注意だけが原因ですから、そんな大騒動しても何も出ません。複数人員で、後日再チェックするくらいの対応しかありません(それで十分でしょうから)。7年というのは失踪宣言できる(死んだものと看做される)期間じゃなかったですかね。もちろんこの夫がそのつもりがあったかどうかは知りませんが。NHKはこの人が発症前はとてもアクティブに社会に関わっておられたこと流します(多くビデオが残っている人です)、その辺りの落差も示したかったんでしょう、認知症の怖さという意味です。そしてもう一つ、身元の分からぬ人を、7年間も最高の状態で面倒見る社会構造です。福祉行政です。日本ですねぇ。そう思いました。夫の表情が何とも言えぬ感じで、こちらに一番興味が引かれましたが、いかがでしたか。
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