柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

拙速

2009-04-20 08:09:43 | Weblog
週刊新潮の朝日新聞支社襲撃事件「真犯人」誤報事件、編集長名の釈明文読みました。えらく細かく書いてあります、会話まで載っていて読み物風です。やくざや右翼が後ろにうごめいている風、追跡調査のために原稿料のほかに生活費費用まで工面していたことなどなど、ここであれを話すこれを隠すは得策ではないとの判断でしょう(後からあれはどうなのだ?なんてつつかれるとさらに傷が広がりますから)洗いざらいの感です。でもやはり弁明、言い訳の類でした。虚言を見抜く眼力のなかったことは深く恥じるが、捏造したわけではないし、「報道機関が誤報から100%免れることは不可能」と居直ってます。老舗の有名週刊誌の言う言葉じゃないですね。これじゃぁ新潮ジャーナリズムなんて天声人語でイエロージャーナリズム扱いされるのも仕方ないですかね。締めの文章も陳腐です、きわめてありきたり。今回から得た教訓を生かして読者の信頼を回復するのが最善の道だって。はいはい。なんだかがっかりですね。こんなレベルでいいんですねぇジャーナリズム業界は。朝日が何回も何回も怒りを紙面に載せる気持ちがわかります。一度読まれればいいと思います。
 臓器移植法改正に向かってえらく先生方急いでる風です。年齢制限をなくせ、ということです。現行法では15歳以下の脳死移植は許されてません。意思表示が難しかろうという理由からです(でしょう)。先日中国新聞に記事がありました、この急ぎようはWHOの例の自国民の移植臓器は自国で賄えというお達しが実効されるからだそうです。米国での子供の移植外国人枠を独占しているのは日本人ですって。ここを閉められると手立てがなくなるそうです。こんなことですわね、とても日本人らしいことと思います。自分でやりたくないことは原則禁止して、余所でやる分には何の規制もしない。そこで金に任せて皆外に出て行く。臓器ビジネスが成立する、一番の上客は日本人です。どうして日本人ばかりなのか。法律の不備が原因ですか?本当にそう思われますか?11年で80数例しか実施されてないのですよ。大人でこれです、子供になれば親が臓器採ってもいいですなんて言いますか、余程に難しいでしょうに。法律の不備が原因ですか?違いますよね。昔から言われ続けている文化の違い。これは厳としてあります。そしてもう一つ、これは誰も言いませんがきっと気づいておられるでしょう、医者が勧めるからです。「移植しか治療法がありません」なんて言うから「治療」しようとするんです。他の国の移植状況はどんなものなんでしょうね。アメリカだけが対象じゃないはずです。アングロサクソン族以外の国ではどんな具合なんでしょう。医療医学がアクセル踏んでますね。外へ外へと背を押しているのは医者です。ですからここで何とかなるかもしれないと、私は常々思っています。いかがですか。
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異論

2009-04-19 07:10:07 | Weblog
それぞれにお好みがおありでしょうが、この季節が一年のうちで過ごしやすい頃なんでしょうね。花粉やら何やらで鼻の目のと嫌な思いをされている方々にはお気の毒なんですが、ここから5月の連休までが暑くも寒くもなく心も外に向いていく時候。楽しみましょうぞ皆様。日々の暮らしに不平を鳴らしていても季節はちゃんと巡ってくれましたよ。
 インフルエンザ薬のタミフル、10歳以上のインフルエンザにかかった子供のうち、この薬飲んだ者は飲まなかった子と比べて飛び降りなどの深刻な異常行動をとるリスクが1.54倍多かったんですって。厚労省研究班の発表です。この役所は製薬会社と繋がってますのでデータを恣意に解釈します、つまり曲げます、ですから鵜呑みにはできないことですが、今回の新聞記事はデータの実数が載ってます、18歳以下のインフルエンザ患者一万人集めて解析したんだそうです。でそのうちで「深刻な異常行動」を起こした者が35人だったと。リスクが1.54倍というのはどういうことなんでしょうね。ここでもうごまかしているんですね、素人に教えようとしてないわけです。単純に数が1.54倍だったんでしょうか。そうであれば全体が35人ですから(小学校の算数の問題並です)、15人対20人くらいの比ですか。この比率が高ければ薬の副作用として明確に判断できるのでしょうが、このくらいの差であるから薬の所為とは言い切れない、だから薬は危険とは言えない、なんて結論も引っ張り出せるのです。さすがに数が少な過ぎますから、未だ判断はできないと学者は言ってるそうですが、このくらいの比率でも、この薬の危険性が否定されたわけではないです。もっと言えば、「安全です」という判断と「危険とは言えない」という判断(表現)はその内容に大きな差があるのです。でも結果としてはこの二つは一緒くたにされてGOサインが出ます。選択肢はこの薬を市場に出すか出さぬかの二つに一つですから。怖いことではあるのです。薬害は薬飲む以上は避けられぬリスクですが、飲まずともいい薬は飲まぬこと。そう医者が言わねばならぬところ、医者も金儲けが大事ですから山と出すばかり、となれば医者になどかからぬことという極論に達しますか。飲まずともいい薬かどうかがわからぬが歯がゆいですね。あなたの周りにも私の様な偏屈医者がいるでしょう、薬を出したがらない医者が。そういう医者の意見を聞くのも(言うことをきけという意味ではなくて)立派なセカンドオピニオン要求です。タミフルは要らぬ薬です。私はそう思ってます。
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保守

2009-04-18 08:05:12 | Weblog
イチロー新記録です。胃潰瘍(そうであることを祈りますが)で出遅れて早々に3本打っての達成です。張本が球場まで見に行ってるのがいいですね。あっぱれ!と新聞によく書いてあるのは彼がTBSの日曜朝番組のスポーツコーナーで使うキャッチフレーズだからです。この逆が喝!です。張本は常々言ってます、イチローの記録は立派なことだがあくまで日米合計しての数字、参考数字だ、純粋に日本だけで積み上げた自分の記録とは質が違うと。つまり自分の記録の方が価値があるというわけです、それは彼が日本の野球の方が上質でレベルが高いという持論を有するからです。この頑固さもいいなといつも笑いながら聞いてます。くだんのTV番組で毎回大リーグ野球の稚拙さをこき下ろす人です。その張本、リップサービスも十分に含んでのことですが新聞紙上では褒め倒してます。越えられたらそうなりましょうねという現実ですが、何十年も前の記録がやっと破られたという感慨でもありますか。こういう時には決まって記録保持者十傑が紙上に載ります、そしてこういう時にあの口うるさい野村楽天監督のプレーヤーとしての偉大さを知るわけです。イチローの言葉がいいです。曰く、僕達の世代が「いかつい人」たちを越えていく、それがなんかいいな。いかつい人。言い得て妙ですね、張本、野村、王、長島、落合、山本浩二、衣笠・・いかついもの。曰く、張本さんが見ていた景色を見たかった。このセリフ張本も嬉しいでしょうね。リスペクトも効いた上手なコメントと思いました。ピートローズまで1200本。これまた目の回るような数字と思うのですがイチローはどう感じているのでしょうか。
 作家の上坂冬子の死亡記事です。78歳だったそうです。保守月刊誌の連載の中で癌治療していることを書いてましたが、癌は治療し始めると死期を早めます。「治療」に体が負けるのです。「治療」に体の平衡を破壊されるからです。それはここでは措いて。気の毒なことでしたが天寿。こういうときには適当な言葉と思います(何歳で死のうとそれがその人の天寿に違いないのですが)。この人はしゃきしゃきの婆さんで通ってました。歯に衣着せぬ、保守側の論者。最近は北方領土関連の行動や著作が多かったのでしょうか。この人と曽野綾子の対談なんてのは胸のすくもので、楽しく読んだものです。ガタガタ言いなさんな、ピリッとしなさいピリッと!!という勢い。好きでしたねこの人の文章読むのが。この人の著作と言えば私にとれば戦争末期に九州大学医学部で行なわれた米軍捕虜解剖事件、生体解剖というショッキングな題の本です。若い頃に、一気に読んだことよく覚えてます。息を呑むと言うのはこういうことかと知る本でした。フィクションではない迫力とはこのことかとも思いました。これだけ書くには余程の取材が要っただろうなとか、さぞや関係者は口が重かっただろうにとか、時代背景に思いを致せば感じ入るところも多い本でした。当時の関係者が書いた反論本のあることも知りました(「汚名」)。楽しみにしていた月刊誌のコラムもなくなります。人は消え行くものです。合掌。
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不思議

2009-04-17 08:16:12 | Weblog
週刊新潮の誤報事件、朝日は甚くおかんむりです。当然です、お蔵入りしそうな自社支所での殺人事件を題材にガセネタを堂々と有名誌が何週も連載したんですから。でもしつこい。いささかしつこい。今週号で新潮は謝罪記事を載せているようです(まだ読んでません)。が、この内容がまた気に入らないらしくて。ジャーナリズムを傷つけた、ジャーナリストの風上に置けない・・ちゃんと裏を取らずに載せたという、結果から言えばそういう単純な初歩的な過ちから生じた事件ですが、この男も上手く騙したもんですねぇ。取材する側も素人じゃないでしょうしねぇ。紙面で何度も叩き、天声人語でも何度も叩き、今朝は社説で叩きます。もうわかりましたから。朝日さんの矛先は新潮さんだとは知りつつ思います。
 蜂の大量死が問題になっているようです。世界各地で同じような現象が起こっているのだそうです。不思議ですよねぇ。本当に不思議に感じます。農薬とかダニとか何やらの環境因が考えやすいしまずはそこから探り始めるのもわかりますが、日本だけじゃないんです、世界各地で同じように起こってるんです。世界各地に同じような環境変化が起こってると考える方が難しいです。何が原因なんでしょうね。記事を読むと、ある日突然巣箱の中で多くの蜂が死んでいたというケースもあり、女王蜂の産卵数がガッタリ減ったというケースもあり、多くの蜂が巣箱に帰らなくなるケースもありだそうです。不遜な言い方で申し訳ないですが、ワクワクしますね何が起こってる?不可知論者(世の中には分からないことが沢山あるのだ、唯物論的手法で届かない部分が必ずあると信じています)の私にとっては、大なる力、大なる意思を感じてしまう出来事なのです。科学の届かない不可思議。当事者の皆さんにはごめんなさいの能天気ですみませんが、蜂は何を考えているのでしょうか。そういう胸躍る不可思議です。
 九大でアルツハイマードックだそうです。とうとう出ました、いつかどこかが客寄せにやるだろうと想像ついたことですが、そうか天下の帝大が始めるか・・機械を沢山持っている施設しかできないことでしょう、現代の医療は検査機器の数で律速されていますから多く持っておる所が勝ちです。勘や経験(この歳になるとやっとわかることですが、長くやってると本当に勘が利きます、この感度こそが技量差と感じます)は隅に追いやられていきます。で、実際の場面をアナウンサーが患者になってやってましたが、心理士がやる検査はゲームです。こんなことでドックなんてのは大間違いでしょう。腹立たしいことでした。素人を騙してはいけない!科学を騙って迷わせてはいけないのです!!
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懐疑

2009-04-16 08:08:42 | Weblog
中国新聞の一面に井伏鱒二の顔写真、記事の中に柳井の文字が見えます。こういう経験されると思いますが、新聞やら雑誌やら読んでいる時にまず目に飛び込んでくる文字ってありますよね、私の場合は自分の名前の字面と柳井の文字です。この記事もそうでした。井伏鱒二は知ってますけどそれだけのことです、普通なら読み流すところ柳井の文字に目が行きました、読みました。何でも売れる前の若い不遇時代に柳井の友人宅に居候していたそうで、そのときの手紙が出てきたんだそうです。それだけのことなんですが。当地に縁の作家と言えば国木田独歩と相場が決まってます、と言っても当地人しか知らぬことですが。そこにさらにこの人、ということでした。猪瀬直樹の本でこの人には剽窃の作家というイメージが付いてしまっていますので私には、何だかありがたいような、ないような気分です。
 子供の臓器移植を法制化しようという運動が盛んなようで、そこに当事者が経験談を話し、具体的に訴える。昨日TVで結構長い時間放映してました。現行の法律では15歳以下の子供は自分の意思表示ができないという理由で脳死による臓器移植の対象から外されています。1歳の我が子が心臓病で日本で治療できずやむなくアメリカに渡って心臓移植を待っているうちに亡くなった父親が訴えます。1歳だろうが15歳だろうが命は平等なのだ、と。そういうところが議論の的ではないのに。個人の意思表示。これが脳死例からの臓器摘出を許容する落としどころだったわけです。生前の個人の意思。脳死状態にある人に意思も何もないのですが、個人の権利を最上に据える公平平等主義の蔓延する世情においては、形式上建前上避けられぬ手続きです。そこを強調してやっと反対者達をなだめすかして成立したのが11年前の法律。それからまだ80余例しか実施されてない現実。子供の命を蔑ろにしているわけではないですよね。ここを緩めると大人の規則にも影響が出てくるから、慎重なんでしょう関連団体は。基準が緩んで症例が増えていくのは彼ら(推進派)には好都合なのでしょうが、勢いに任せて緩めていくときっと大きな反対に遭いましょう。反対派たちも遅々として進まないことには若干の後ろめたさを感じていましょうし、少しは緩めてもいいかなと思ってもいるかと思うのですが、元々の過程を無視するようななし崩しと感じられるような動きにはきっと「反動」します。論点すり替えるのも手段なのでしょうが、情に訴えるは得てして訝しさと懐疑を呼びます。嫌悪感も呼び込みます。この映像見ながら私はそう覚えました。そういう人も多いだろうと思うことでした。いかがお考えですか。
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認識

2009-04-15 08:01:14 | Weblog
左、左翼とよく書いてますが、リベラルって言葉もよく聞きます。サヨクと片仮名表記する場合もあります。きっちりと区別してません、しっかりした定義を知りませんから。ですからリベラル、サヨクという言葉を使ったことがないのですが、昨日雑誌を読んでいてヒントになる文章見ました。自由より平等を優先する考え方で、極論に走りやすいのがリベラルだそうです。例えば昨日話題にした不法滞在者の国外退去処置に対して、かわいそうだから何とかしろとか子供には何の罪のないじゃないかとかの平等論の振り回しですね。自由を維持するには相応の規制秩序が必要なのです。そこを緩めて緩めて社会の箍を外そうとする、その理屈が平等至上主義なのですね。私の曖昧な理解では、ガリガリのマルクス左翼さんが一番左にいて、階級闘争やら暴力に訴えてでもなんて迫力はないけれど理想ばかり振り回して昔から継続してきた文化を壊そうとするひ弱な進歩的文化人がサヨクでその右、さらにその右側、真ん中から左寄りに中立を建前にしてその実は空っぽな理想主義平和空想主義ぶん回しのリベラルというものです。それほど間違ってもないかなと思っていますが、お詳しい方どうぞご教示下さいませ。
 昨夜車のラジオからビートルズの She loves you が流れました。話によるとリマスター版が出るんだそうです、その宣伝も兼ねてのものだったようです。リマスター版というのは先に録音したテープをもう一度デジタル化したりして構成し直すことです。同じような言葉にリテイクというのがあります、これはもう一度同じ曲を録音しなおすことです。ですからビートルズにリテイクはあり得ないのです。先にヒットチャートでトップになった曲を集めたベスト版がリマスタリングされて出たですよね。今度はアルバム全体をリマスターするということでしょうか。ビートルズは70年に解散したバンドですよ。もう40年以上前のバンドです。それが今尚あれこれいじって商売になるんです。本当にすごいことです。その曲です。夜帰りの車の中で聞いた She loves you。何百何千回も聞いた曲なんですが、心が止まりました。ラジオから流れるとああこれだけ切なくなるんだと再認識です。レコードで聞き倒し、それをテープに録音して擦り切れるまで聞き倒し、CDが出たら出たで買い込んで音の違いに驚きながら聞き倒す。ヘッドホンつけてボリュームフルに切って聞き倒す。何千回聞いたでしょう。高校生時分初めてバンド組んで人前で歌ったうちの一曲です、そして今も尚唄ってます。聞き飽きてるはずの、体にしみこみすぎてるほどの曲のはずです。でも、昨夜のこの曲は愛おしかったです。切なかったです。ラジオの音質がそういう気分を運んでくれたのでしょう。アナログの粗さというのか乱暴さというか、それが温かみにもなって。ラジオの魅力をも再認識しました。いいなぁ。で、朝刊の隅っこにこんな記事です。あのフィルスペクターが女優殺して有罪判決受けたって。フィルスペクターといえば、ビートルズのアルバム「レットイットビー」に手を入れた人(アレンジャー)として有名です、作曲者としては私が知るのはロネッツの Be my baby です。何年か前にこのアルバムのnakedと冠したCDが出ましたね、この人のアレンジを外した曲たち。Across the universeやThe long and winding roadがストリングスなしで並んでます。ああ、この人はものすごく手を入れてたんだなと知ることでした。そしてこの人は山下達郎がリスペクトしているエンジニアとしても有名ですね。達郎のあのちょっと聞いたらすぐこの人と分かる音の広がりや構成はこの人からヒントを得ていると、何かで読んだことがあります。で、この顛末。69歳だそうです。生きていればジョンレノンと同じ年。ああ。有為転変。
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お涙

2009-04-14 13:37:45 | Weblog
当地今朝から雨です。久しぶりにたっぷり降りそうです。しつこいですが落ち葉がまたこの雨風でたっぷり落ちて。うんざりです。おまけに朝突然に(それほど豪雨であったわけでもなく雷も鳴らなかったのに)停電して、ちょうどこのブログ書いてる時で、バッと消えてそれでおしまい。というわけで今日は昼に書いてます。
 フィリピン人の不法滞在者を国外退去させる事件、最後の見せ場としてマスコミが演出します。涙の別れ、です。13歳の娘だけが在留特別許可を得て日本に残れるそうです。本人がフィリピンに行きたくなかったんですからそれでよかったんでしょう。何でも叔母さんのもとに身を寄せるんだそうで。特別のお目こぼしじゃありませんか。これだけ応対してもらって何が不服ですかね。寒空に放り出されたわけでもなく、あなたは特別に居てもいいよと特別扱いです、おまけに他人じゃない叔母さんの家から今まで通り同じ学校に通えるんだそうです。両親がいないだけです。こういう状況だけ見れば日本にでもいくらでもいましょうに、高校やら中学校から都会の進学校に通う子やら、親を亡くした子やら。十分に恵まれてますよね。それをマスコミは叩きます。かわいそうだ。生木を裂くような無体だって。じゃぁ、一緒につれて帰りなさいな。それを誰もが一番に勧めていたことでしょう。嫌がってる親子を好きで引き裂き別れさせる者はどこにもいませんよ。当人がそれを選んだんでしょうに。そういう当たり前の考え方を、涙で隠そうとします。単純な法的処置を感情論で隠そうとします。TVも新聞もマスコミは気の毒な親子調で放映し続けます。この娘は悪くない!って。悪いのはどっちなの?そこからはっきりしなさいな。今朝の新聞の中で一番声の大きいのは毎日です。在留許可問題に一石との見出し。支援者が子の利益を考えろと言ってると。法務省は最大限配慮したと。法改正求める声も、とまで見出しです。おかしいですねぇ。どの国の新聞なの?記事によると、この不法滞在一家は、娘は生まれも育ちも日本で日本語しか話せない、フィリピンに戻れば教育の抜本的なやり直しを強いられるなんてことを理由に在留特別許可を求めてきたんだそうです。何~にを甘っちょろいことを。あんたはフィリピン人だろう?そんなに日本にいたいのならちゃんと手続きしなおしてきたらいいことです。密入国しなければならぬほどに排他的な国じゃないんでしょう?日本は。事実そういう立場のあなた方が少なくとも13年も日本にいられた、この娘も教育を受けられた。そこへの恩は?debtは?どう考えているの?そして極めつけはこれです、アムネスティ・インターナショナルなる団体の事務局長が言います「子供に関するあらゆる措置は子供の最善の利益が主として考慮されなければならないとする、子どもの権利条約に反する」と。おお、何たるすり替え。ご都合主義。この条約なるものはきっと子供の不法使役や肉体的虐待や性的虐待、放置等から守るためにあるものです。その子に生命や健全な成長に直接及ぶ危害がないケースに運用されるほど敷衍していいはずもないことです。もっと直接的な生々しい救済劇の後ろ盾になるべき条約でしょう。それなら世界中の人間が肯ぜます。賛成しましょう。ですから例えばこの娘の親が売春を強要していたり学校へも行かせなかったり扶養放棄しているような場合にはこの条約が適用されるはずです。今回のような場合に持ち出すものではありません。鉛筆削るのに日本刀持ち出しているようなものです。鶏割く際の牛刀。こうやってこっちの(左側の)人たちはすぐ権利権利と振り回すのです。自分が手続きしなかったことに端を発しているのに、制度の問題に話をすり替えます。不法在留法の問題じゃないんです。それを破った者への単純な法的措置なんです。お上の情けとやらに目を移らせてはならぬのです。これを許せば同じケースがどんどん増えます。グローバル?何を勘違いしてますか?!国境の壁を屹立させてこその国際交流です。この壁を守る法律や防人あればこその国の安全でしょうに。物事の順番を倒立させてはなりませぬ。なし崩しを許してはなりませぬ。左翼の甘言に頷いてはなりませぬ。
 
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評論

2009-04-13 08:00:49 | Weblog
秋田県知事選、自民党が勝ったそうです。千葉県に次いで勢いがつきましたか。こういう時に細田さんははしゃぎませんね。麻生さんが首相になった頃には選挙だ選挙だとうるさくキャンキャン言ってたし、民主党叩く時にはテンション上がる人ですが、こういうときには妙におとなしいです。人柄なのか、戦略なのか。勝った勝ったと騒ぐ大人気ないとでも?これがどっしり構えての党の、内閣の余裕であるならいいのですがね。
 今度は首相15兆円の財政出動を決めたそうです。発表の場で「いわゆる真水」って講釈垂れてました。これ、専門用語というか専門隠語ですよね。バブルがはじけた十何年前に(昨日書いたようにまだバブルの意味がちゃんとわかってません私)よく評論家が口にしてたのを思い出します、真水ジャブジャブ掛けてどうする?とかそんなにジャブジャブにしていいのか!とか。真水の対語は何でしょうか。汚水?海水?いや、下手な洒落言うのではなくて、いわゆるひも付きの金?真水とは何の付帯事項もつけぬ単純な還付、言うところのばらまきですか。エコカー買う時に25万円の補助つける、エコ家電買う時にもいくらかの補助するとかいうところTVは紹介してます。もっと他に使い道はないのか?なんて評論家達は眉顰めてます。いつもの反応です。何やっても何言っても同じ反応ですから効果の薄いこともいつもと同じです。総論賛成各論反対はよくあることですが、この金融危機、不況に際して「何とかしろ」という他人依存(政府批判)の総論だけが一緒です。キャンキャン叫ぶ者、重々しく諭す調の者、学者そのままに見下して言う者・・色々ですがつくづく思います、この人たちには何の決定権もなく何の責任もなく、仮に後になって大間違い言ってたと分かったとしても口拭っておけばいいわけです。そしてあたかも先が見えるように、何でも知ってるように言ってますが、よく聞けば現状の説明しているだけです、どこに目をつけているかの違いだけです。もちろんそこがこの業界人の力量差になるのですが、でも五十歩百歩です。専門家(評論家)の出来不出来は現状を如何に説明するかの才能差です。それ以上のことは言えないんですから当然ですね。先のことは誰にも分かりません。で、一番手っ取り早い評論は批判非難です。首相の打ち出す政策に非難轟々なのはそれが楽だからです。もっと他に・・と言えばいいんですから楽ですわね。選択肢は沢山あるでしょうよ、一番いい手なんて誰がわかるの?やってみなけりゃわからないじゃないの。自分に決定権がない、つまり何の責任もないから好きな事言ってる。そういう図ですね。だから首相は強い。最終決定者は強い。待てばいいんです。評論家は野球解説者と変わらぬのです。ここで四球はランナー増えますからねぇ。ここでホームラン打たれると点取られますよ。このレベルをどう超えるか。でしょう?
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効能

2009-04-12 08:07:48 | Weblog
寒い朝夕が続いたかと思えば、一気に初夏です。25度とか言ってます天気予報。この時期に大量の葉を落とす木が二本あって、昨昼落ち葉掃きしたのですが暑いやら時間がかかるやらでお陰で今朝は肩やら腕やらが筋肉痛です。慣れぬことは根つめぬことですねぇ。思い知らされました。
 サブプライムやら投資銀行やらレバリッジやらちんぷんかんぷんのままにTVやら雑誌やらを見て読んでいます。当然のことながらいくら聞いても字面追いかけても定義が分かってないですから学校の英語の試験よろしく文面文脈から推測するばかりです、ああ大変なんだで終わりです。TVや雑誌で喋っている識者はそういう基本知識を前提で言いますからいくら気を入れて聞いていても不全感が募るばかり。彼らの使っている単語の意味が分からないのが癪で最近わかりやすそうな本を買い込んで読んでいるのですが、ああこれも知らない、これってなんだ?の連続です。一ページ進んでは前に戻り、他の本をひっくり返しで中々前に進めません。バブルって何だ?から始まりますから。アダムスミス?そういえば中学の社会の教科書に出てたかな。ケインズ?門外漢の哀しさですここから始まります。でもあれこれ読んでいると、著者が変わっても依拠するところは同じことがわかります、つまりどの本にもアダムスミスが出てきます、ケインズが出てきます。そしてその簡単な説明が私の如き門外漢にはありがたいエッセンスになります。これがあれこれかじり読みする意味効能でしょうね。知りたいところを探しながら読む。あれもこれも斜め読みする。これです。それはさて措いて、本を書こうかというほどの専門家はやはり皆同じ道を辿り勉強してきているのが良くわかります。そして多くは同じ思考回路を持っている。もちろんそれぞれに目の付け所が違います、言いたい所が違いますから同じ事実関係を書くにしてもページ配分が違います、もちろん文体も違うので全く別のもののような体裁ですが、育ちは一緒なのです。お里は一緒なのです。そう思います。どの業界もこうなのですね、医者の(学者の)世界と全く一緒で笑うようです。で、バブル。ここが今まで読んだ本だけではまだ私のような低いレベルの頭にピシャット当ててくれる説明がないのが歯がゆいのです。もちろん喩えの表現です。だからはじけるのです。でもこういう喩えする以上はバブル、風船、シャボン玉、泡沫といった側面があるはずですよね。見てくればかり大きくて実体のないもの。実際にはそんな価値もないモノにべらぼうな値段をつけてそれを売り買いする、そんな大金どこにもないのにあるかのごとく取引が進む。私はぼんやりそういう理解でした。でもそんなことでは定義には程遠いです。学者の解説にはついていけません。現時点でもこのレベルから変わりません。どなたかいい本をご紹介いただけませんか。こうは言いながら私は私で言い訳してます、こっち方面に全くの素人が何十年もこの分野で飯食ってきた専門家の言うことを理解しようなんてのが無理なんだし、そういう素人にも分かるように言うのが専門家の価値だろう、専門用語で目眩している方が咎められるべきだなんて。でもすぐに気がつきます、私の業界でも、と言うか私の業界こそがこの謗りを受けるべきだと。これはまた別稿で。財政出動なんて言葉は字面から想像つきますしそれで大きく間違ってないのでしょうが、じゃぁ財政と金融、経済の区別は何なんだ?と、疑問は次々に湧き出てきます。うむ。こういう興味が湧いてくるのはいいことだと自画自賛してますが、先に書いた通り自分に移し替えての反省も必要だと気づきます。あれこれ読みながら思うことは、この専門家達は一体何を知っているのか?です。専門家が束になってかかっても今のこの不況、金融危機には有効な手を打てません。連中の専門家たる価値はどこにあるのでしょうか。先を予言できぬは仕方ないにしても、所詮彼らのできることは現在起こっていることをあれこれ評論することだけなんだということです。そして、これは私の仕事にもそのまま当てはまります。深く反省せねばならぬと思うことです。これも他の山に登ろうとする効能なのでしょう。しかし道は遠いです。日が暮れそうです。ううむ。
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朝日

2009-04-11 08:06:34 | Weblog
金本二日続きで3連発って大丈夫?身に災いが降りかかる前兆じゃないんでしょうね。でもそれでもゲーム負けるところがやはり阪神で。最近コアな阪神ファンと話す機会があって、最近は昔の阪神ファン気質に戻ってきているねと笑ったところでした、つまり気をもませて負け続ける、それでもファンだけは強がってる、あれです。ロートル金本がいくら打っても打たれれば負けるんです。相手が巨人。・・・。
 今日の朝刊(当地には夕刊が配達されませんから新聞と言えば朝刊です)、朝日が吠えてます。あちらこちらで「らしさ」を出してます。昨日天声人語持ち上げたところだったんですが、今日は牙剥いてます。週刊新潮が何十年か前の朝日新聞神戸支社襲撃事件の真犯人なる者の手記を何週かにわたって連載して、それがガセネタだったとばれちゃって、の事件です。ちゃんとした裏をとらずに有名全国誌がガセネタ載せた(その辺りのスキャンダル雑誌やイエロージャーナリズムじゃなんですから)という失態です、そして相手がこれまた天下の朝日ですから、気をつけてねじゃぁ済みません。本紙面でも大きくキャンペーンを張ったりしてましたが、今日の天声人語これでもかと憎々しげです。新潮ジャーナリズムなんてキャッチフレーズ挙げて叩いてますが、朝日の恣意な色づけとどっちもどっちなんですがねぇ。余程に腹が立っているんでしょう。
 オピニオンというコーナーではあらまだお元気でしたか久間の爺さん、またまた放言してます。北朝鮮は放っておけと言ってます。ミサイルを日本に撃って来る筈がないだろうって。国連安保理が制裁決議するのか単なる議長声明で終わらせるのかって時に、これですわ。長崎から出てきているのに原爆は仕方なかったなんて言う親父ですから仕方ないのかもしれませんが、まったくKYでトホホなおっさんです。そしてこれをさも正論のように載せる朝日の体質。これも地金です。
 昨日は毎日新聞での天皇皇后両陛下に対する言葉遣いの間違いを指摘しましたが、今日の朝日はそれを確認するかのごとく綺麗に揃えてくれてます。金婚式の祝賀行事の記事です、両陛下も姿を見せた、車に乗って現れた、(人に)声をかけ、何回も手を振った、会話を楽しんだと。全て主語は天皇陛下、皇后陛下です。これでもか、です。短い文章ですがこれだけ続くと怒りが湧きます。全くの恣意だからです。中でも「天皇陛下が声をあげ陛下の音頭で乾杯した」の文章には敬意の欠片もない無礼に腹が立ちました。お前が乾杯の音頭とってるんじゃない!!これは昔から続く、左翼達の常套です。天皇制打倒です。でも、同じお仲間の日経はちゃんと敬語使ってます。これは不思議なことです。色の違いを言いたいのでしょうか。少なくとも朝日毎日はご兄弟でした。
 もう一つ、今朝はてんこもりです、文化特捜隊というコーナーでは、最近難しい漢字が増えて、これはいけないなんて馬鹿を言ってます。今までの漢字政策(仮名遣いの変更と併せて、これ自体全く馬鹿馬鹿しい、文化破壊の元凶と私は思ってますが)は言語の民主化と個人の自由の発露なんだという識者の言を挙げます。漢字を減らさないと英語に負ける、国際語にはなれない、なんて与太言ってる学者の意見も引いてます。何~に言ってる?まだこんなこと本気で言ってる奴がいるんですね。英語に勝つとか負けるとかの次元じゃないだろうに。何千年の文化を壊すんじゃない!これも朝日の色でした。反日、反日本文化です。なんとも今朝は吠えること。耳がワンワン言ってます。ふう。
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