柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

高給

2009-04-23 08:10:40 | Weblog
天下のJ1鹿島アントラーズ、ルーキー大迫はレギュラーです、こいつはタマでしたね。今年の正月の高校サッカーで得点王になったばかりの「子供」ですが立派な即戦力。清原や田中マー君並みの優れものなんでしょうね。あの平山も(この人は大学行ったんでしたか)カレン何とかも、プロの壁は厚かったのは周知の如く、そこを軽々と越えちゃってます。監督の起用方針もあるんでしょうが、見ていて颯爽。「下でしっかり育てる」なんてのも方針なんでしょうが、華のある奴は「上で人目に晒しながら育て」て欲しいものです。
 奈良の県立病院、産婦人科医師が当直代を割り増ししないのは労基法に違反すると訴えた裁判、奈良地裁が原告勝訴させました。新聞見出しには「医師当直は時間外労働」なんてあって、一見したところ「何のこっちゃ?」でした。当直が時間外じゃなくて一体何が時間外労働なのよ?何々?と読めば、当直代が安すぎるという賃金闘争でした。一回2万円ですって。私は医者ですから相場(と言っても勤務医辞めて17年ですから今の相場からは離れてましょうが)はわかるのですが、一般の皆様にはこの額をどうお感じになられましょうか。そこに(公的機関ですから相当の算出基準があるはずです)時間外の割り増しが加わっていなかったのでしょう。何かの弾みでこの産婦人科医を怒らせる出来事があって、病院事務方と賃金闘争となり、敵さん(県側)が算出基準を盾に、そして今までこうやって運営してきたのだから、みんなそれでやってきたのだからと我慢しろよとでも押し込んだんでしょう、それならと誰かに(弁護士)相談してその算出基準に噛み付いたって図でしょうか。確かにこの当直料は何十年も前から綿々と続いてきたことでしょう。こんなもんだとどの医者も、もちろんこんなに安いの?なんて不承不承の者も沢山いたことでしょうが、ここは(公立は)こんなもんとあきらめてやっていたんです。仕方ないですもの、歯向かったところで。これで安い?そうお思いの方に、20年前の当直料相場をお教えしましょう、民間病院へ行けば当時で3~4万円出てましたよ。これは大阪での話です。医者に夜昼なく働かせたいのでしょう?それならそれなりに評価対応してくださいよ、という話ではあります。でも例の小泉改革とやらでこっちに回る金がうんと減らされて、特に公的医療機関が火の車になっちゃって、人件費こそが出せなくなって、医者がどんどんいなくなっているのは周知の通りです。どこが悪いのですか?社会保障に係る交付金を、社会生活に必需の交付金を削減するという愚策の所為です。医者が突然欲深くなったのではないですよ。高給を突然に要求し始めたのではないですよ。夜昼なく働かせたかったらちゃんと手当てしなさいということです。医者の職業意識ばかり責めていたのでは事は解決しないのです。よろしくご理解いただきたいと思います。
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