自民党総裁選候補者乱立模様を評論して、メディアは誰が誰を押してどうくっつくかばかりにキョロキョロしてこの国をどうするかという大事を誰も言わないし聞こうともしてないという大上段です。サンモニは10人の顔写真を並べて囃してましたが、皆が20人の推薦人を集められるはずもないことですから興味はそっちですわね。でもわかったように難しい顔してこんな時に説教垂れるわけです。失笑ものです。8月ジャーナリズムと同じです、8月15日になるとその日その時だけ尊い犠牲の上に現在の繁栄があるとの決まり文句を言うて頭を垂れるだけ。あれと同じノリです。失笑。ですね。
高校野球の大社早実戦、途中まで観てたんです。田舎(島根)の公立校対歴史も実績も十分な都会の強豪校です、NHKの実況アナも明らかに大社ひいきです、応援団の模様なども都会高に引けを取らぬことを頻りにコメントして。大社高校のエースはアクションが派手なやんちゃ風で、エースで4番ではないにせよワンマンチームを思わせて、それでも腕も折れよと投げ続ける姿は観ている者に肩入れさせる魅力もあります。高校野球でよくあった田舎の公立無名高校の活躍パターンです、少し前の岩手の金足農業がそうでした。途中まで大社がリードして、早実の投手の投球数が増えてきてそれを頻りに実況アナが指摘する、それだけ大社の打者が投げさせている、粘っていると。大社寄りのコメントは明らかです。で、同点にされて後の、あのセンターのトンネルです。ワンヒットワンエラーのランニングホームランです。ああ、こんなことになるかぁと。さぞやピッチャーしょげるだろうと、いやそれ以上にあのセンターは帰れんなぁと思い遣ることでありました。試合を決めるエラーなり四死球はきついことでしょう、何年か後に笑い話になればいいのですが。で、そこで用事があってその先は観てなくて、今朝新聞見るにああ?勝ってる。TVも見せてくれます、9回裏に追いついたのも、11回裏にサヨナラ勝ちしたのもあのやんちゃ(だろう)投手の打撃だったと。早実監督の弁が載ってます、相手投手の魂にやられたと。魂にやられた。いいですねぇ、こういう感覚持ってる人は好きです。安物安直な精神論ではなくて、気迫情熱。だから高校野球は面白い。のでしょうねぇ。