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柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

勿憚

2019-11-03 09:45:45 | Weblog
立憲か国民党か覚えませんが国会での論客(うるさ方)の逢坂さんが先日報道1930(BSTBS)に出て吠えてました。ま、この人の口調は冷静沈着系ですので吠えるという表現は当たらぬのでしょうが、鋭く突く。鋭く突くのですが、さりとて特別の視点からでもなくて素人目線というのかこっちがおかしいと思っていることを突いてくるので、彼の話は分かり易いです。で話題は大学入試に民間の英語試験を導入する策、萩生田大臣の身の丈発言で没(見送り)になりましたが、これへの批判。受験料の高さ、開催地の少なさ、貧富の差だけでなくどこに住居するかによってかなりの格差が出るという「通常の」批判に加えて、この策そのものの胡乱さもついてました。つまり、私もここで書きましたがロビー活動ですね、どうこの業界が官僚や大臣取り込んだのか。逢坂さんは言うてました、受験生50万人、一回2万5千円(6000円から色々だそうですが)の試験を少なくとも二回は受けなければならぬ。25000円×2×50万=250億円、大市場だと。この政策は安倍さんの英語教育への熱心さの反映だそうで、そういう大義を「悪用」して利益誘導してるという疑義です。誰もがそう思うことですわね、誰が儲かる仕組みなんだ?と。日本人は英語を喋れない、から国際人になれない、からもっと英語を聞きとれるようになろう話せるようになろうという方針を、安直に幼少時から英語に親しむべしとやって小学生から英語の時間を作って・・の経緯はご存知の通り。こういう話題の時によく識者としてコメントしている元通訳で大学の先生でもある鳥飼女史はこんな一律な上っ面なぞりの方策には反対してます。もっとも御用学者はどの分野にもいて、それこそが利益相反に引っかかるべき輩、業界からのキックバックを受けてる連中ですが、多勢に無勢で押す押す押す。前の文科相が取り込まれたという結果なのですが、思うに前の大臣は萩生田さんよりはクリーンに(石部金吉系に)見えましたがねぇ、そういえば前の大臣も自分の演説を試験反対の野次に妨害されたとやってましたね、タヌキだったんでしょうな見た目以上に。どんな立派な仮説も政策も、科学的根拠に則った体裁はとってますが必ず利権がついて回る。誰かが儲かるんですから。大は地球温暖化仮説、身近には関電で明らかになった原発マネー然り、一時盛り上がってた自然エネルギー礼賛に続く売電利権(ソーラーパネル利権です。孫さんがはじめ旗振って値段吊り上げて、皆が乗ってきた途端に早々に降りて、売電価格がガタンと落ちたのはご存知の通り)然りです。今次の問題も例外じゃないです、現に試験作成会社が儲かるんですから。いいえ、綺麗ごとを言うのではありません。行政の仕事は政治家の口利きで決まて行くのです。男の社会です、原則タテ社会です、上から降りてくる指令を下に伝えるのが役人の仕事です。間に小狡い奴がいて抜いたり足したりして少々の修飾は為されましょうが、上(決定者)を籠絡すれば事は成るわけですね。誰かが決めることならその誰かに頼めばいい、動かせばいい。利益供与だろうが饗応だろうが脅しだろうが(共犯に仕立てる)、です。先の関電の賄賂事件もの脅しがあったと週刊誌や月刊誌に暴かれてます。その仕組みをわかったうえで、今回の顛末を見るのです。一旦決めたことを少々では是正しようとしないは立法府や行政の性癖ですが、だからこそ決めてしまえばいいのですね。法律にしてしまえば、閣議決定してしまえば、の常道。今回のような「例外」が手本になって、過ちを改めるに憚ることなかれという流れができればいいのですがね。ならぬでしょうねぇ。
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