柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

善悪

2014-07-19 08:06:47 | Weblog
ウクライナでの旅客機撃墜、イスラエル軍のガザへの侵攻、同時に起こる禍々しさです。新聞は第一次大戦に擬えて歴史記事をよく載せてます。戦争始まるんですかね。ドンパチやっても得はないと思うのは得がないと考える側の理屈、そうじゃない側はそうじゃないわけです。学者や有識者はこれを欧米主導の国際秩序と称し、民主主義を至上に置く(これこそ擬制でしかないのですが)ことを疑わずに評論しているわけですから、悪いのはロシアです、パレスチナです。そういう前提の報道をいつも浴びている私たちが、プーチンや習近平の考え方をおかしく思うのは道理なのです。教育の力、報道の第四権力と言われる由縁です。宗教による争議を経験したことのない私達には分からぬことなのです。ひたすら国際秩序(欧米の決めた)です。国連決議です。中露や中東では通らぬ理屈なのです。世界は平和ではないのです。
 ベネッセ個人情報漏洩事件、オレオレ詐欺のような実害のない、問われれば憤って見せる程度のことですが、マスコミが煽ること。でも資本主義ですよこれが。金になることには群がります。競争が生じレベルが上がり市場を形成する。こういう工夫を許して経済を活性化させるのが自由資本主義、それを先鋭化させたのが新自由主義ですからね。過ぎると規制する。そういう順でいいわけです。業者を叱る以前に(というか業者が叱られる云われはないことです)、データ漏らしたことを咎めなさい、です。そんな大事なものを、という感想ですね。でも悪さする人間の手に渡った日にはどんなに規則厳しく決めてもダメですわね。所詮はヒトのすることですから。そこを悪意のある人間が云々、性善説の限界云々と解説するのですが、ここでTVで弁護士が使う善意悪意の意味が、私たちが普通に会話で使う善意悪意と違うことを注意せねばなりません。朝刊に悪意持つ内部者と見出しが出てましたが、この意味は悪さする者と言うことです、普通の意味です。が、弁護士の使う、法律用語としてのそれは違うのですよ。悪意とは「そうと知っててやる」と言う意味です。このデータがベネッセから出たものと知ってて買ってさらに転売した場合に「悪意の介在者」と表現するのです。どこから出てきたものか知らずに買ったらそれは善意です。小さな親切運動の善意じゃないのです。募金の善意ではないのです。全く意味が違います。が、連中はTVでは平気で業界用語として使いますから、また聞いてて話の筋が通らぬわけでもないので素人も無理やりに自分の理解にこじつけて聴いてます。こういう時こそ連中の使う(マスコミで繰り返される)善意悪意の意味をしっかり区分けして聞いて下さい。
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