平和

BRICSってご存知ですか。字面だけだとなんだか新しいビスケットかスナック菓子かという感じですが、ゴールドマンサックス社かどこかの投資会社が注目すべき新興国としてその頭文字を並べたんだそうです。さてどこどこの国でしょうか。Brazil,Rossia,India,China,South Africa だそうです。ブラジルは一時調子よかったんでしょうが、今回のワールドカップで色んなところにカメラが入ってしまって、こりゃなかなかですよまだ。でも、だから開発振興の余地があるってことでもありますけど。ロシアと中国が新興国ってのもどうかなぁと思いますが、いえ、投資会社の格付けですからね、今までがどうのこうのじゃなくて今後の投資価値、リターン具合の予想です。つまり新自由主義にとっての次なる獲物ってことです。南アフリカってのもピンときませんね、遠い国です日本にとっては。マンデラさん、金の産出国、アペルトヘイト、それくらいしか知りませんから。で、その会議で、もちろん新興国として気炎を上げるわけです、ブラジルと南アフリカにとればこういう組に入っていること自体が浮揚のチャンスでしょうしね、愛想振るばかりでしょう。一方で中露にとれば対米対ＥＵの枠を組み上げる機会でしょう。今こそホットな時期です、ロシアはクリミアで、中国は東南シナ海で、ぶつかってます。ＴＶにはキャプションが出ます、欧米主導の国際秩序への反発と。私たち日本人はその秩序にどっぷりつかってますから何の痛痒も感じないわけですが、ずっと抑えられてきた中露にとってはそんなことではないわけですね。特にロシアのウクライナ問題での牙の剥き方はそれを知らせてくれます。ソ連が潰れて仕方なしに暫くは欧米の言うこと聞いてたけれど、です。そういうことなのです。世界は誰かが空想しているように平和じゃないのです。