柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

冷戦

2014-06-02 08:12:24 | Weblog
神奈川の5歳男児放置餓死遺棄事件、新聞やTVはこればかり強調します、このままにしていたら衰弱すると思いつつの放置だったと男(父親)が言ってると。この手の事件は聞き慣れましたからさして驚かない(いえ、この男の非情非道には腹が立ちますが、可哀想だけれど親は選べないのだとこの子に言ってやるだけのことです)のですが、だからこういう報道なのでしょう。未必の故意ってやつです。これを強調する。食い物運ばずにおいて、食わせないままにして死ぬかもしれないだ?これが法律の壁、バカの壁です、殺人罪が成立するためには故意が要ります、そこばかりに傾注する。食いものがないばかりか、5歳の子が何日も一人でいるんですよ閉め切った部屋に置かれて。やめましょう、こういう仕打ちを平気でできる畜生にも劣る奴をどう非難しても始まりません。で、母親はどうしたんです?旦那が気に入らぬはいいにして、出ていくは手段の一つとして、この子はどうだったの?再び三たび、子の不幸でした、親を選べぬ不幸です。可哀想に。
 アジア安保会議、シャングリラ何とかで安倍さんが一席ぶって、中国の若い軍人が英語で滔々と抗議していたのはここで書きましたが、正式にエライさんが、挑発しているのはお前(日本)の方だ、アメリカも威嚇するのは止めろ、と反論したそうです。大国意識に満ち満ちて、こういうのを日本人は傲岸不遜といって軽蔑忌避するのですが、向こうは平気です。ロシアのプーチンと敢えて共通項ありとして括ると、戦後のアメリカ中心の秩序への反抗、特にソ連崩壊後の、冷戦終結後の西側の浸食への抵抗ということでしょうか。今まではやられたい放題だったけど今からはそうはいかんぞ、です。二酸化炭素排出規制に中国が知らん顔しているのも一連の行動でしょう、そう考えるとわからぬでもないです。日本はアメリカの後ろについているのですから、不利益不自由敵対感は少なくて経過しているだけというわけです。今更言わずともですが、アメリカ式の民主主義、権利至上主義、資本主義を統治基準、社会規範に措いて来たのです、これが普通なのです、違和感もクソも湧きようがないのです、こう教育されてきたのですから。が、プーチンは違ったのでした。エリツィンや「ペレストロイカさん」ゴルバチョフのような心情の持ち主ではなく、ソ連の崩壊を口惜しがっている人なのです、アメリカ、NATOの無体に耐えてきた人なのです。習近平はアヘン戦争から二次大戦、つい最近に至るまでの日本はじめとした西側先進国の無体を蒸し返し掘り起こし仕返ししてるわけです。さてさて、本当に東西冷戦の再構築です。冷戦のままでいて欲しいことですが。
コメント
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