狡猾

新藤兼人監督、100歳で逝去。映画ファンではありません。が、ここでもよく書いているように昔の映画が好きです、画面からその時代の匂いや風を感じられるからです。特に白黒映画の趣です。海の青、山の緑が白黒の方が強烈に感じられます。それが好きです。ですからセット作っての映像じゃなくてロケしての映像です、その時代が写っている映像。昔の映画では男という男が皆タバコ吸ってますよ、どこでもかしこでもプカプカやってる。隔世の感です。評論文が多く新聞に載ります。代表作と挙げるのはどの評論家も一緒です、もっとも49本の中からの選択です、そう違わないだろうなとは思いますが。裸の島。これ初めはＴＶで見たんでしたか、びっくりしました、これには見入りました。後でＤＶＤ買い込んで数度見ました。ＤＶＤ見直したのはこれだけです沢山持ってますが、ビートルズやポールマッカートニーの音楽モノを除けば。素人の目をも魅くのでしょう、白黒で海、山の連続ですから私の趣味にジャストなのですが。原爆の子。これはＤＶＤで見ました。こういう直接なタイトルや抉り方は大手ではできぬことなんだろうなと、プロフィールを読みながら思ったことでした。滝沢修のメイクや特撮が稚拙で（もちろん時代がこうだったわけです、低予算であったからでしょうが）この辺りも私の趣味にあって。北斎漫画もこの人のものと知ってこれは驚きました、田中裕子の出世作ですよね、これは映画館で見たんだったかなぁ。素人の私が監督の名で見ようかなと興味が湧く数少ない人でした。合掌。
　大飯原発再開に係る、あの関西の知事たちの腰折れ方はどうです？昨日ＴＶに出ていたのは橋下の一の子分と滋賀の女知事。滋賀と京都の両知事は細野大臣を呼んでえらく詰め寄ってましたよね、安全の確保が不十分だ、何かあった時にどうするんだ？誰に責任があるんだ？誰が決めるんだ？と文言の解釈論議してましたね、いかにも役人然とした態度で。橋下も政治家風情に安全かどうかの判断ができるわけがないと突き放してましたよね。滋賀の女知事は、そう決まったんなら（再開するなら）できるだけ付帯条件をつけようということだと、シレっと言ってます。おいおい、つまり初めからそういう落とし所を踏んでの条件闘争だった、そういう芝居だったというわけですな。この人はホントにわかり易い、簡単に教えてくれる、語るに落ちちゃう。大阪知事は、橋下は容認したと言ってるが私はしてない、国の権力はすごいと呆れて見せてます。そんなこと初めからわかってることでしょう？今更何を言ってるの？京都知事は新聞のコメントです、私は原発に絶対反対と言っていたのではないと。おいおい。どいつもこいつも・・。手続きなんですね、この業界の人達の全てです。滋賀の知事はびわ湖の保全を「人質」にとってたんじゃなかったんでしょうか。関西の水瓶です、大阪京都が干上がります。もっともっと言い募るのかと思いきや、これです。まぁあっさり収められる矛だこと。呆れます。京都知事の言い方がこの手の官僚上がりの典型です。俺はそこまでは言ってない。これです、ずるい奴らです。橋下もそうです。大阪の町工場を敵に回すは得策にあらずと計算したんでしょう。日経のコラムがこの広域暴力団、否、関西広域連合のドタバタを皮肉ってますがそこで、動かす危険と動かさない危険との評価が云々と言ってます。動かす危険って何よ？福島以外の原発はどこも故障も何もしてないっての。朝日は編集委員が、なし崩しに再稼働が行なわれるが、脱原発依存の流れはかわらないと決意を述べてます。もちろん。脱原発依存は進めればよろしい。誰もそこには異存はないのです。やみくもな脱原発反原発が間違いだと言ってるのです。電力を確保せよ。日本の町工場を潰すな。こっちが最優先です。ですよね。