柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

度胸

2010-11-23 08:29:28 | Weblog
法相更迭(自分では辞任と言ってますが)です。こういう結果になるなら、遅い!という評価は避けられません。任命責任云々の話ですが、まさかこんな馬鹿とは思わなかったと正直に呆れるのも一手だったんじゃないかと思うことです。もっともこの小心首相にそれほどの肚も度胸もないことはわかってますが。この辺りの内部事情を、まるでその場にいたかのように各紙詳細に推測しています。今回は朝日新聞が面白いです。要は補正予算案をめぐる駆け引きです(外交領土問題の方が大事だと思うのですが、完全によそに措かれてます)、衆院の2/3を確保できてない以上は参院での否決を避けたいというのが民主党。そこを「人質」にして色々バーター条件を出して手足をもいで行こうという野党。その駆け引きなんですが、当の参院のドン輿石さんは、法相クビにしても予算案が参院で通る確証はない、言いなりになれば次は馬淵、仙石と続いていく、だからこのままにして国会引きのばせばいい、という意見だったそうです。やがて公明党がこちら(民主党)になびいてくるという読みもあるそうです。が、首相が躊躇った。党幹部達の説得に応じなかったとか反対論を振り切ったとか朝日は評価してますが、単に怖かったんでしょうね。逡巡の末、危険を避けた。菅さんも岡田さんも(当然ながら)擁護論を述べてきたわけですが、この人達の理屈は自民党時代との比較が第一です、自民党の歴代の法相に劣っているとは思わないなんて平気で言う。確かにもっとへたれがいましたね、南野とかいう見た目ヨイヨイの婆さんもいました、菅さんの言うところも十分に頷くところですが、所詮は権力闘争での論功行賞によるポスト配分であり、適材がどうしたこうしたの理屈じゃないわけです。もっとも、これが権力争いということだと開き直られるとそれまでです、天下国家などはそっちのけです、国家火急時に呑気に総裁選(自民党)やら代表選(民主党)やり始める連中ですから。もっとちゃんとやろうぜ。選挙で勝ってなんぼの人達です、支援者という脅迫者達に何重にも縛られての現在の地位です。だからといって田舎の地方議員然と口利きや利益誘導ばかりにかまけていいはずもないことです。でも、こんなことはきっと明治の時代から批判されてきていることでしょう、誰が議員になっても同じことであるわけです。言うても詮無き空念仏です。さて、野党はどうしますか。ここで公明党も社民党も外れることなく、向こうが言いなりになることがわかったですから、一気に小沢召喚と馬淵、仙石罷免とついでに鳩山脱税問題をバーター条件に挙げればいいですね。民主党はそういうことやってきたんですからね。仕返しです。そういうレベルの応酬しかできないんですから、ここに集まってる連中は。尖閣獲られても北方四島獲られたままでも竹島獲られても拉致されたままでもそんなことどっちでもいいんですから。ったく。
コメント
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