27日午前1時20分すぎ、東京・伊豆大島の西約11キロの海上で、名古屋市港区の丸仲海運所有の貨物船第18栄福丸(498トン)とシエラレオネ船籍の貨物船ジィア・フイ号(2962トン)が衝突した(9月27日朝日新聞)
下田海上保安部は栄福丸が転覆、漂流しているのを発見。日本人乗組員6人の行方がわかっていない。海保は、船内に閉じ込められている可能性もあるとみて、捜している。下田海保によると、栄福丸には大川信悟船長(62)ら日本人6人が乗り組んでいた。
第3管区海上保安本部(横浜市)は対策本部を設置。同日午前9時40分ごろ、特殊救難隊が栄福丸の船底をハンマーでたたいたところ、船内からの反応はなかった。近くに栄福丸の救命ボートが転覆した状態で浮かんでいたが、中には人がいなかったという。栄福丸が沈む恐れもあり、海保はダイバーが船内を捜索するかを慎重に検討している。ジィア・フイ号の船首にはへこみがあるという。
衝突当時、付近の海上は波の高さが2・5メートルあり、気象庁は強風波浪注意報を出していた。 栄福丸は名古屋港から千葉県市川港に向けて鋼材を積んで航行中、ジィア・フイ号は川崎港から韓国・釜山港に向けて航行中だった。
下田海上保安部は第18栄福丸の乗組員6人を発表した。6人の氏名は次の通り。 船長・大川信悟さん(62)▽次席船長・高井智昭(ともあき)さん(40)▽一等航海士・山本慶正(けいしょう)さん(29)▽機関長・本山規(もとむ)さん(57)▽次席機関長・西岡康典(やすのり)さん(57)▽一等機関士・三鬼(みき)多満男(たまお)さん(61)