【サンパウロ時事】ブラジル沖でマグロ漁中の日本漁船3隻が環境保護規定に違反したとして、ブラジル当局に臨検・拿捕(だほ)されたことが23日、分かった。漁獲ルールをめぐる見解が対立し、1隻は船を差し押さえられ、責任者が2カ月近く移動を制限されており、日本政府は「一日も早い解決を」と働き掛けている。(時事通信 9月25日(水)2時31分配信 )
拿捕されたのは「第108欣栄丸」(岩手県)、「第7勝栄丸」(宮城県)、「第58錦哉丸」(鹿児島県)。7月下旬から8月中旬にかけて、ブラジル沖で操業中、相次いで拿捕された。
ブラジル環境省は、海鳥の混獲防止のため、防鳥綱と一定の重りを付けた網の使用を義務付けた国内規定に3隻が違反したと主張。責任者の漁労長らを一時、逮捕したほか、船や漁業用具、捕獲したマグロなどを差し押さえた。
3隻をブラジルに派遣した日本かつお・まぐろ漁業協同組合(日かつ漁業)によると、漁船側は「国際機関の大西洋まぐろ類保存国際委員会が定めたルールを守った」と反論。共同で操業をしていたブラジルの漁業会社を通じ、異議申し立てをした。
ブラジル司法当局は勝栄丸と錦哉丸の差し押さえの必要性を認めず、出港を許可。しかし、欣栄丸は裁判の手続きが進まず、2カ月近く船が港に留め置かれ、漁労長の行動範囲が制限される状態が続いている。
日本政府は、水産庁の担当者をブラジルに派遣し、同国に「早期の問題解決」を要請。日かつ漁業は「操業が続けられない上、マグロを冷凍保管する燃料費など経費は日に日に膨らんでいる」と訴えている。
拿捕されたのは「第108欣栄丸」(岩手県)、「第7勝栄丸」(宮城県)、「第58錦哉丸」(鹿児島県)。7月下旬から8月中旬にかけて、ブラジル沖で操業中、相次いで拿捕された。
ブラジル環境省は、海鳥の混獲防止のため、防鳥綱と一定の重りを付けた網の使用を義務付けた国内規定に3隻が違反したと主張。責任者の漁労長らを一時、逮捕したほか、船や漁業用具、捕獲したマグロなどを差し押さえた。
3隻をブラジルに派遣した日本かつお・まぐろ漁業協同組合(日かつ漁業)によると、漁船側は「国際機関の大西洋まぐろ類保存国際委員会が定めたルールを守った」と反論。共同で操業をしていたブラジルの漁業会社を通じ、異議申し立てをした。
ブラジル司法当局は勝栄丸と錦哉丸の差し押さえの必要性を認めず、出港を許可。しかし、欣栄丸は裁判の手続きが進まず、2カ月近く船が港に留め置かれ、漁労長の行動範囲が制限される状態が続いている。
日本政府は、水産庁の担当者をブラジルに派遣し、同国に「早期の問題解決」を要請。日かつ漁業は「操業が続けられない上、マグロを冷凍保管する燃料費など経費は日に日に膨らんでいる」と訴えている。