memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

解禁で漁師らは海に向かった   トルコ

2013-09-12 00:04:14 | 亜細亜海道
トルコ各地の漁師らは4.5ヶ月間の禁漁期が明け、1日早朝出漁した(9月2日hurriyetdailynews )

4月15日から9月1日までの間大型漁船は禁漁となっていた。「今年は期待以上の漁をする。今年は昨年よりも漁が良いだろう」とイスタンブール魚類動物製品輸出協会のセレモニーで漁業者はいう。漁師らはもっぱらゴマサバ、マサバ、ハガツオなどを漁獲する。世界全体では毎年およそ1.1億トンが漁獲され、2500万トンが養殖によるものである。トルコでは70万トンのうちの20万トンが養殖によるもの。

トルコは2011年14億ドル相当の魚類と魚類製品を輸出した。この数値は2012年には16.6億ドルに増加している。 「我々は今年は18.5億ドルを目標にしている」と同協会の代表Ahmet Tuncay Sagunはいう。環境保護主義者らは禁漁期間を10月1日まで延長すべきと主張している。その理由は4月から10月が産卵の大切な時期だからという。


コンテナ船が運河で消火作業中    スエズ運河

2013-09-12 00:03:49 | 海事
6,800-TEUのコンテナ船 Maersk Kampalaの乗組員は船首部に搭載した2個のコンテナの消火作業に当たっている,とMaeask 船社が報じた(8月30日SNT)

「本船の機能は完全であるが、スエズ運河の南部で漂流中。船員は全員無事で負傷者もいない。本船との連絡も維持している。消火設備を備えたタグボートが現場に向かっている」とMaerskが報じた。
この事態はここ2ヶ月間で3回目のコンテナ船火災である。7月には1,740-TEUの Hansa Brandenberg が船首部の居住区から出火、対比を余儀なくされた。それより以前には 8,000-TEUのMOL ComfortがOmanに曳航される途中に出火した。本船はその後沈没している。

魚資源掠奪を減速させる   マダガスカル

2013-09-12 00:03:16 | 水産・海洋
Tampoloveマダガスカル発:マダガスカルの政府による漁業規制は希薄である。このため過去20年間におよぶ持続性を考慮しない生産が続けられてきた。(8月30日IRIN)

このため、主要資源の脅威となり魚に頼る沿岸集落の生計に影響を与えてきたと地元保護グループは言う。 世界で4番目に大きいこの島国の海岸線長さは4,800kmでその経済専管水域は120間平方キロに相当、しかし政府はこの広大な資産を管理する警備能力、警察力、監視などの能力を有してはいない。

カナダのブリテッシュコロンビア大学とマダガスカルを根拠とするBlue Venturesとの2011年尾共同調査によれば, 漁獲量は文書化されたそれの2倍に相当するという。その多くが無機性の状態で地元民や外国籍漁船により漁獲されたものであるという。この国の魚資源の管理は農業に頼っている長期間にわたる食の保安にとって重要な要素である。 主食の米の生産自給に頼る支援に依存した経済は、不安定、貧弱なインフラ、サイクロンやイナゴの大量発生など自然災害により農業開発のハンデイキャップとなっている。国民の3分の一以上、およそ2000万人の人々は一日当たり1ドル以下で生活していると政府資料は述べている。

マダガスカルは世界だ28番目の海岸線長さを有している。しかし警察力は脆弱である。「この国には3隻の監視船と9隻のスピードボートがありこれだけで違法操業の監視を行っている」とブリチッシュコロンビア大学のFrederic Le Manachが2011年のSea Around Usプロジェクトの中で述べている。
欧州やアジアからの外国漁船がマダガスカルの漁業にさらに圧力となっている。これらによる漁獲は年間およそ8万トンでその量は地元漁民による漁獲に等しい。地域レベルでの乱獲の影響をさらに悪化させるものとなっている。7万人以上のマダガスカル人が島の南西部に居住、この場所はインド洋最大のサンゴ礁があることで知られている。Vezoを含む多くの沿岸マダガスカル人が漁業を重要な収入源としている。多くの住民は干潮時にタコを主体とし、貝類やナマコをサンゴ礁の浅場で採捕している。このうちタコがもっとも儲かる漁獲で南西部からの輸出の最大を占めているとBlue Venturesはいう。

2002年以前は港町トリアラToliaraの住民のみがタコを獲り輸出していた。しかし増大する需要によりその取引が南西部一体にひろがり、漁獲の減少を招くようになった。「タコ漁業は我々の生活の糧だ。Vezoでの仕事である。それは学校に行くようなもので、いつもこの方法を学び漁獲してきた。この仕事無しには生活が出来ない」と地元団体のVelondriake 協会のメンバーでタコ採取に関るHonorineはいう。この団体は海洋環境保護に関りAndavadoaka地区に24集落のメンバーを有している。

Blue VenturesはVelondriake協会のような団体と提携し、タコ資源の減少を防ぐために2004年には一時的禁漁を実施した。この戦略はタコ資源回復の機会を与えるもので海岸線長さ400km以上にわたって50の共同体がこの仕組みを”海洋保護区”MPAとして実行した。Blue Ventures の海洋保護主義者で養殖専門家であるDonah Angelo GilbertはMPAについて最初は漁民の抵抗にあった。「彼らは海で生計を立てている。だから一部の海域での操業禁止が必要であることを説明した。その時点で資源が減少していることは彼らも理解し、生き延びるためには海の保護が必要であると理解した。彼らは子供の代まで海で生きるには他に道はないことを理解した」とGilbertはIRINに語った。

Honorineは住民600人のTampoloveの村に生活している。学校がひとつあるが病院はない。漁業が集落の生命線である。彼女はMPAの影響を認識した。「自分たちが資源保護を始めてから、生活は良くなった。タコの漁獲は増えて、そのサイズも大きくなった」と。(以下省略)