memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

DYSON 賞が漁具の考案に  英国

2012-11-26 12:59:58 | 水産・海洋
2012年のJames Dyson AWARDジェイムス・ダイソン賞は英国のDan Watsonが受賞と決定した。彼は賞金1万ポンド(6,260ドル)を革新的な彼のアイデアに対し受け取ることになる(11月8日WFAN)

この安全魚網装置は稚魚や目的以外の魚に逃げ出すための出口を準備したもの。魚網が張力をうけて底引きされているときには網目の穴から魚が逃避することはない。しかし光によりこの逃避リングが目視されることにより魚は逃避行動を起こす。つまり魚にとっての緊急避難口の表示の役目を果たす。加えて大きな網目からの水流が魚に自由を与える。Mr.WatsonはRoyal College of Artを卒業したが、この学校も1万ポンドの賞金を受ける。彼は卒業後SafetyNet技術と呼ばれる彼のアイデアを商業化する会社を始めた。彼は賞金を更なる開発に充てるつもりであると。

ニシン魚卵がスペリオル湖の漁業を活性化(2)

2012-11-26 00:01:49 | 
ここにはミネアポリス流CISCO料理というものもある。しかし毎年のこの時期はCISCO(ニシン)の魚肉を食べるためではない。それは魚卵でスエーデンスタイルのものである。ここではlojorm(whitefish roe白身魚の魚卵)、魚卵、卵の詰まった袋(筋子のような)の需要が伸びている。

Tofteyは彼の妻のSheleとともにGrand Maraisの桟橋魚市場に行くと、かつてよりも大量のニシンがこの湖にはいてより多くの人がそれを買うといった。「市場がずいぶんと改善された」「最初に自分が始めたとき魚を売るのに苦労した。今は売ることに苦労はない」と彼は言う。
Tofteyの魚は桟橋の脇の小さな加工場に毎日運ばれてくる3万ポンドの魚の一部となる。ここでは工場のTom Opheimが20人の作業者の監督をしていて、魚は各機械の間を通りながら腹抜きされ、きれいになる「魚の腹と背を天地逆にしてベルトに入れるのだ」とOpheimはいう。これで腹が切り開かれ、メスの魚から魚卵を取り出す」。

OpheimはInterlaken漁業というアイオワの会社に働いている。この会社はToftykara毎年秋になるとこの建物を借りる。彼は一握りほどのピンクかかったオレンジ色の魚卵を取り出す。その何百もの卵のことを従業員らは”スペリオル湖の黄金”と呼ぶ。「この魚卵はすべてスエーデンに輸出される」と彼は言う。「米国にはlojormの本当の市場がないから」と。スエーデンのlojormはvendaceと呼ばれるバルチック海産の魚卵である。これは酒肴としてトーストやサワークリーム、きざみたまねぎとともに食される。

およそ6年前にバルチック海漁業が傾き始めたときスエーデン人は同じような味のスペリオル湖産CISCOの輸入を始めた。ストックホルムのレストランマネジャーでシェフのPeder Lindhはスエーデン人はフランス人がシャンパンに払うと同様の敬意を払うのだという。「これは伝統であり家庭から過程へと」「母から娘へと伝えられ父親は息子にその魚の釣り方を教える。意やまさに伝統だ。我々はこれに誇りを持っている」と。

欧州零細漁業者会議 2011

2012-11-26 00:00:45 | 水産・海洋
欧州の小規模沿岸漁業者や貝類採取業者による会議が開かれる(11月14日Scoop)

欧州漁業の中で小規模8割を占める。しかしEUの漁獲枠、補助金、管理システムなどは何十年にもわたり大規模漁業者のほうを向いて待遇してきた。数千人の従業者、漁業部門の仕事や各地の漁業部門の団体、沿岸漁民、貝類採取業者らは欧州の将来は環境にやさしい、衝撃の少ない漁業にあると信じ、零細漁業者の利益を守ろうとしている。
こうした理由から全欧州からの零細漁業者の代表がEU漁業規則が彼らにどのような影響を与えるかについての討議をブラッセルで行なう。彼らの依存する海の幸についての欧州協同政策の改定の影響を探る。彼らは欧州零細漁業者共通宣言に署名し11月19日ブラッセルでメデイアに公開する。また宣言は欧州漁業委員会や欧州議会に提示される。


生物多様性:クロマグロ保護の重要な会合

2012-11-26 00:00:03 | 水産・海洋
今週に行なわれるICCAT大西洋マグロ保護国際委員会の会合は重要な会議である。モロッコに集まりクロマグロの漁獲規制について協議する(11月13日Summit Voice)

クロマグロは乱獲による極端な圧力を受けている。一部の国ぐに、特にスペインは高い持続不可能な漁獲制限を推進している。生物多様性センターを含む保護グループらは,大西洋におけるこの種の保護と復活のためにクロマグロについて規制を設けることを代表団に呼びかけている。
「クロマグロの運命は 国際交渉の結果にかかっている」と弁護士のCatherine Kilduff. はいう。「長い歴史上での誤りを繰り返さないために、クロマグロ漁を現在のレベルにとどめるよう表決することを求める」同センターは先の2010年会議のあとに国中でのクロマグロのボイコットを決定している産卵場であるメキシコ湾での原油汚染が発生した後絶滅危惧種方による保護を決めている。これに対応して米国政府は懸念のある種として大西洋クロマグロを新しい保護リストに関し対象とした。

最新の科学的報告では漁獲レベルを2010年以上にしないよう勧告している。しかしながら委員会はクロマグロのみならずほかのマグロにも責任がある。クロマグロの経済的可能性は高価なマグロ類とともに過剰に漁獲されていた歴史に警鐘を鳴らしていて来週の会議の主題である。クロマグロの缶詰1缶は50ドルで売られている。
「新しい資源量推計は地中海クロマグロの改善を示している。しかしこれは十分に大きい物ではなく、乱獲の嵐や、汚染、気候変動に耐えられるものではない」とKilduffはいう。