資源枯渇をおそれ漁獲を劇的に削減 ペルー

ペルーは世界最大のフィッシュミール輸出国であるが気候変動と乱獲を懸念してのものである（10月31日Reuters)

ペルーは海水温の上昇と世界で最も豊かなアンチョビー資源の枯渇を恐れ商業漁獲量を削減した。政府はこの夏のアンチョビー漁獲枠を68％削減し81万トンとした。これは過去25年間で最低である。アンチョビーがそのまま食されることは稀であり、乾燥し、粉砕されたものがたんぱく質豊富な家畜や養殖魚の餌として輸出されている。

この厳格な漁獲枠は産卵期のアンチョビーの魚群量を維持し、漁獲対象の規模を安定させるためのものと政府の海洋研究所IMARPEが報じている。「技術的にいえば漁獲枠はゼロにすべきだが」と生産大臣Gladys Trevinoが記者らに語った。アンチョビー資源は昨年夏以降41％縮小、過去12年間の平均値よりも28％小さいとIMARPEが伝えている。11月から2月の漁期の漁獲枠がフィッシュミール価格をさらに上昇させるという。フィッシュミール価格は過去10年間で2倍以上となり、昨年比でも20％上昇したと世界銀行のデータが報じている。ペルーは世界最大のフィッシュミール輸出国で世界生産量の3分の一を担っている。昨年は20億ドルのフィッシュミールと魚油を輸出している。

ペルーの太平洋からのアンチョビーは中国の豚の飼料や欧州のサケの餌として利用されているが人気のあるオメガ3のサプリメントにも用いられている。政府はIMARPEが更なる温暖水の到達が見込まれるとした場合には更なる規制も行なうとしている。アンチョビーはフンボルト海流の寒冷水を好む。この場所は世界で5番目の魚資源の住処でありチリーからペルーに向け流れている。（以下省略）

船長が救出劇を語る 英国

Down 州の漁民2人が別の漁船に救助されたがその時の様子がカメラに捕らえられていた（10月30日Newsletter)

漁船が火曜日KILKEELの沖合い10海里で沈没、仲間が以下に救助されたかを語った。Andglass所属の漁船Snowdoniaの船長Stephen Kearneyは仲間とともに浮上した。しかし彼の仲間の足がロープに絡まり沈み行く漁船に引きずり込まれた。沈む様子はKearney船長ともうひとりを救助するTributeによって記録された。「一瞬で反応しないといけなかった」と船長は言う。
二人は救助されるまでおよそ10分間海にいた。その後ヘリで吊上げられアイルランド沿岸警備隊により病院に搬送されたが誰も傷つくことはなかった。こうした体験にもかかわらずMr Kearney 船長は数週間後には漁に出るという。