先月、ワシントンワイン協会から新産地情報のプレスリリースが届いたので紹介します。
ワシントンワイン とは、カリフォルニア、オレゴンの北部に位置するワシントン州のワインのこと。首都のワシントンDCではありません(間違える人が多いんです)
ワシントン州は、カリフォルニア州に次ぐ全米第2位のワイン生産地であり、
11の AVA(American Viticultural Area)-政府認定のブドウ栽培地域があります。
そのワシントン州で、12番目のAVA が2011年12月12日に承認され、2012 年1 月13 日に連邦政府の登記に公表されました。
ちょうど1カ月前に誕生したばかりの、出来立てほやほやのAVAです
新AVAの名前は Naches Heights (ナチェス・ハイツ)
ヤキマ・カウンティ内、ヤキマ市の北西に位置し、北と東はナチェス川、西側はティートン川、南と西を カウィチェ・クリークで囲まれた13,254 エーカー(5,363 ha)の地域です。
ハイツという名が表すように、標高366~640mのなだらかな台地になっており、南東から北西にかけてゆるやかな傾斜があります。
この高い部分は1万年前の度重なる洪水の影響を受けていないため、ナチェス・ハイツ他の多くのワシントン州の栽培地域の土壌(沖積土)と組成が異なり、風によって運ばれた土が堆積したレスになります。また粘土質も多く含むため、保水性のいい土壌となっています。
年間降水量は254-330mm、標高があり、比較的冷涼な気候ですが、ゆるやかな傾斜が冷気を低地に流してくれます。
ワイン用ブドウが栽培されている面積は16haで、この地に最初にブドウが植えられたのは2002年(ピノ・グリ、リースリング、シラー)と、まだ10年足らずの新産地です。
AVA地域内にワイナリーはまだ2つ しかありません!
(Naches Heights、Wilridge Winery)
もちろん、12AVAの中で、栽培面積もワイナリー数も最小です。
たった2つのワイナリーのために新AVAを承認してしまったとは、ある意味素晴らしい!
ただ、ナチェス・ハイツに注目し、ここに移り始めている栽培家、醸造家もいるようですから、今後はNaches HeightsのAVA名を付けたワイン(AVA内のブドウ85%以上を使用した場合に承認)が続々と登場してくるかもしれません。
ワシントン州では、2001年以降、ナチェス・ハイツも含めて8つのAVAが誕生しています。
動きの早い生産地域ですから、注意して見ていきましょう。
こちらは2006年承認のAVA Rattlesnake Hills (ラトルスネークヒルズ)産のリースリング
元々リンゴ畑だったところにブドウを植えたため、不思議と焼きリンゴの風味がしました
ブルーのボトルも珍しくて面白いですね。
(Two Mountain Winery Riesling 2010) (輸入元:株式会社Win Triangle International)
ワシントンワイン とは、カリフォルニア、オレゴンの北部に位置するワシントン州のワインのこと。首都のワシントンDCではありません(間違える人が多いんです)
ワシントン州は、カリフォルニア州に次ぐ全米第2位のワイン生産地であり、
11の AVA(American Viticultural Area)-政府認定のブドウ栽培地域があります。
そのワシントン州で、12番目のAVA が2011年12月12日に承認され、2012 年1 月13 日に連邦政府の登記に公表されました。
ちょうど1カ月前に誕生したばかりの、出来立てほやほやのAVAです
新AVAの名前は Naches Heights (ナチェス・ハイツ)
ヤキマ・カウンティ内、ヤキマ市の北西に位置し、北と東はナチェス川、西側はティートン川、南と西を カウィチェ・クリークで囲まれた13,254 エーカー(5,363 ha)の地域です。
ハイツという名が表すように、標高366~640mのなだらかな台地になっており、南東から北西にかけてゆるやかな傾斜があります。
この高い部分は1万年前の度重なる洪水の影響を受けていないため、ナチェス・ハイツ他の多くのワシントン州の栽培地域の土壌(沖積土)と組成が異なり、風によって運ばれた土が堆積したレスになります。また粘土質も多く含むため、保水性のいい土壌となっています。
年間降水量は254-330mm、標高があり、比較的冷涼な気候ですが、ゆるやかな傾斜が冷気を低地に流してくれます。
ワイン用ブドウが栽培されている面積は16haで、この地に最初にブドウが植えられたのは2002年(ピノ・グリ、リースリング、シラー)と、まだ10年足らずの新産地です。
AVA地域内にワイナリーはまだ2つ しかありません!
(Naches Heights、Wilridge Winery)
もちろん、12AVAの中で、栽培面積もワイナリー数も最小です。
たった2つのワイナリーのために新AVAを承認してしまったとは、ある意味素晴らしい!
ただ、ナチェス・ハイツに注目し、ここに移り始めている栽培家、醸造家もいるようですから、今後はNaches HeightsのAVA名を付けたワイン(AVA内のブドウ85%以上を使用した場合に承認)が続々と登場してくるかもしれません。
ワシントン州では、2001年以降、ナチェス・ハイツも含めて8つのAVAが誕生しています。
動きの早い生産地域ですから、注意して見ていきましょう。
こちらは2006年承認のAVA Rattlesnake Hills (ラトルスネークヒルズ)産のリースリング
元々リンゴ畑だったところにブドウを植えたため、不思議と焼きリンゴの風味がしました
ブルーのボトルも珍しくて面白いですね。
(Two Mountain Winery Riesling 2010) (輸入元:株式会社Win Triangle International)