ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

チリワインの実力!

2012-02-15 18:25:25 | ワイン&酒
先月、スーパーのワイン売り場で買ったチリワイン が二重丸でした


SIEMBRA Sauvignon Blanc Reserva 2011 (チリ、セントラル・ヴァレー)

明るい麦わら色。ほのかなハーブ、青リンゴがふっと香り、青臭さはまったくなく、よく熟した果実の香りがあります。フレッシュでキリリとした、厚みのある充分な酸と果実味のボリュームとのバランスがよく、骨格のしっかりとしたワインです。
ソーヴィニヨンのハーブっぽい個性もあり、カレイの唐揚げと合わせてみたところ、よくマッチしました。

アルコール12.5%、栓はスクリュータイプ、お値段は嬉しいワンコイン

レセルブを付けたこの味わいでこの価格とは、チリワイン、コストパフォーマンス良すぎます!

(輸入元:富士貿易株式会社)



そういえば、先月に行なわれたVinexpo (世界最大級の国際展示会)の記者会見の際に、世界のワイン&スピリッツの生産・消費動向の調査報告が行なわれたのですが、チリワインの躍進が目立っていました。

現在、チリは世界“第8位”のワイン生産国で、生産量は1億330万ケース(1ケースは9リットル換算)です。
今後、2015年までには、1億2364万ケースと19.69%成長し、生産量7位に上昇する見込みです。

また、輸出ワイン量においては現在世界4位(1位イタリア、2位スペイン、3位フランス)で、過去5年間に54.72%も伸びています。

輸出ワイン金額においても世界5位(1位フランス、2位イタリア、3位スペイン、4位オーストラリア)で、こちらの過去5年間の伸び率は61.25%となっています。

チリワインの 価格以上の高品質 が躍進の要因のひとつであることは間違いないでしょう。



これだけコストパフォーマンスにすぐれたワインがあると、チリの人たちはかなりワインを飲んでいるんでしょうね、と思いきや、チリの国民一人当たり(成人)のワイン消費量は日本よりも少なく、20位までにも入っていません。

18位の日本は一人当たり2.5リットル19位のブラジルが2.4リットル、20位の中国(香港を除く)は1.10リットルで、チリはその下です(順位不明)。

お隣のアルゼンチン同様(アルゼンチンは一人あたり消費量7位、36.9リットル)、チリでも自慢の肉に合わせてワインを飲んでいるイメージがありますが、チリは国内消費よりも輸出に力を入れている ようです。



ともかくも、スーパーマーケットでこれだけ満足度の高いワインが売られているのですから、普段のワイン選びにおいて チリワインを選ばない手はありません


コメント
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