またまたビールの話題です
酒税法の改定で、6月1日からビールが値上げされ、テンションが下がっています…
夏を目前にし、ビールがおいしく飲める季節なんですけどねぇ…
近年は国内外のクラフトビールも充実してきていますので、価格ではなく、ビールの多様さや独自性に目を向けるのがいいですね。
ということで、本日は、NYに本拠地があり、アメリカでクラフトビールを広めたパイオニア的存在といわれる「ブルックリン・ブルワリー」を紹介します。
日本では、2016年末に資本・業務提携をしたキリンビールから「ブルックリン ラガー」が発売されています。
日本発売は2017年3月7日からで、そのタイミングに合わせ、「ブルックリン・ブルワリー」のブリューマスターであるギャレット・オリバー氏が3月に来日しました。
Garrett Oliver BROOKLYN BREWERY Brew Master
オリバー氏は、「ワイン同様、ビールも料理と合わせることでさらに楽しみが広がる」と考えている方で、「多様なビールと料理のペアリングを試してもらいたい」と、都内のレストランでビールと料理のマッチングを紹介してくれました。
オリバー氏が用意した中には、ブルワリー限定、いえ、超少量のみのレアなビールまでありました。
まずは、100ケースのみの生産というレアな「CHICHICAPA」で、“Ghost Bottle”(ゴーストボトル)とラベルに書かれています。
幽霊が入っている?(笑)超レアだから?750mlサイズです。
燻製のようなスモーキーさがあり、甘いキャラクターのビールです。
麦芽使用率50%以上、アルコール度数は10%以上11%未満。かなりアルコールが高いです。
このビールに合わせたのは、ひじきのペーストを添えた人参スライスのサラダ。
ビールにナチュラルな甘さがあるので、甘い人参と、サッパリした方向で合います。
次に登場したのは、ピンクと水色のラベルがキュートな「BEL AIR SOUR」。
こちらも麦芽使用率50%以上。アルコール度数は5%以上。
乳酸菌の酸っぱさがあります。
オリバーさんによると、「すっぱいエスニック料理に合う」とのこと。
合わせたのは、ハマチのタルタルのオレンジシャーベット載せ。
オレンジシャーベットの甘酸っぱさが、このビールとよく合いました。
ハマチの生臭みも、オレンジとビールの酸味が消してくれます。
3本めに登場したのは、日本で発売されている「BROOKLYN LAGAER」です。
キリンとのライセンス契約により、キリンビール滋賀工場で醸造されています。
色濃く、キュッと引き締まった味わいです。アルコール度数は5%。
合わせたのは、つぼみ菜とアボカドのフムス。
つぼみ菜は菜花の一種。スムスにはひよこ豆のペーストも入っています。
春っぽい菜花の苦みとのマッチングを考え、ブルックリンラガーと組み合わせたとか。
ビターなオトナテイストのマリアージュですね。
オリバーさんは、「京都で食べたタケノコやふきのとうの天ぷらがおいしかった」と言っていました。
メイン料理に合わせたのは、「KRAMPUSNACHT」。
サイズは750mlで、これもゴーストボトルです。アルコール度数は7%以上。
ブレタノマイセス・ワイルドイーストを使っています。
KRAMPUSはヨーロッパの伝説の魔物で、山羊と悪魔をミックスした生物だとか。
ビールの色が黒くって、悪魔っぽい?(笑)
ワインを思わせる香りがあり、口に含むと香ばしく、ビターな味わいです。
鹿肉のローストと合わせましたが、肉によく合う!
カキフライもオススメ」、「タイムを使った料理にもいい」と、オリバーさん。
鹿肉に添えられている野菜は、芽キャベツとケールで、これもちょっと苦みがありました。
デザートには、「BLACK OPS」。
直訳すると「黒い軍事作戦」?と、ちょっと物騒(笑)これは非売品かも?
ダークなスタウトビールで、大麦を黒くなるまでローストするため、色が黒いです。
黒い物騒なビールには、甘美なゴルゴンゾーラチーズとフルーツのテリーヌをマリアージュ。
このビールもワインのような香りがあり、味わいは濃密。コーヒーやチョコっぽいかも。
このビールを使ったカクテルもオススメだそうです。
甘党の私は、この「ゴルゴンゾーラのテリーヌ イチゴ&カシスソース添え」がいたく気に入りました。ゴルゴンゾーラは塩気のあるブルーチーズですが、甘みを加えたスイートなテリーヌになっています。パラパラと黒胡椒と粉砂糖が振り掛けられています。
甘美なゴルゴンゾーラのデザートとコーヒーっぽいスタウトビールは、実にクラクラする組み合わせでした。
今回のビールの中で、日本で実際に飲めるのは、3本目の「BROOKLYN LAGAER」だけですが、350ml缶だけでなく、330ml瓶入りも6月20日に発売されました。
目に付くデザインのビールですので、ぜひ試してみてください。
「I ♥ NY」で世界的に有名なデザイナー、ミルトン・グレーザー氏のデザインです。
※発売元:キリンビール 価格:オープン価格(缶、瓶いずれも)
なお、ニューヨークの「ブルックリン・ブルワリー」は、訪問客ウエルカムなので、NYに行く予定がある方は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
ブルワリー限定品にも出合えるはずです。
BOOKLYN BREWRY
http://brooklynbrewery.com/
オリバーさん、ありがとうございました!
なお、ビールをワインのように料理にペアリングさせる楽しみ方は、以前、初代ビアソムリエ世界チャンピオンの カール・シフナー氏のセミナーリポートでも紹介しました。
この時のビールはオーストリアのビールでしたが、ペアリング理論は共通ですので、ぜひ参考にしてください。
※今回のペアリングの料理は、西麻布の「HOUSE」さんの特別メニューです。
HOUSE
港区西麻布2-24-7 Nishiazabu Show Case 4F
http://www.housestaub.jp/
酒税法の改定で、6月1日からビールが値上げされ、テンションが下がっています…
夏を目前にし、ビールがおいしく飲める季節なんですけどねぇ…
近年は国内外のクラフトビールも充実してきていますので、価格ではなく、ビールの多様さや独自性に目を向けるのがいいですね。
ということで、本日は、NYに本拠地があり、アメリカでクラフトビールを広めたパイオニア的存在といわれる「ブルックリン・ブルワリー」を紹介します。
日本では、2016年末に資本・業務提携をしたキリンビールから「ブルックリン ラガー」が発売されています。
日本発売は2017年3月7日からで、そのタイミングに合わせ、「ブルックリン・ブルワリー」のブリューマスターであるギャレット・オリバー氏が3月に来日しました。
Garrett Oliver BROOKLYN BREWERY Brew Master
オリバー氏は、「ワイン同様、ビールも料理と合わせることでさらに楽しみが広がる」と考えている方で、「多様なビールと料理のペアリングを試してもらいたい」と、都内のレストランでビールと料理のマッチングを紹介してくれました。
オリバー氏が用意した中には、ブルワリー限定、いえ、超少量のみのレアなビールまでありました。
まずは、100ケースのみの生産というレアな「CHICHICAPA」で、“Ghost Bottle”(ゴーストボトル)とラベルに書かれています。
幽霊が入っている?(笑)超レアだから?750mlサイズです。
燻製のようなスモーキーさがあり、甘いキャラクターのビールです。
麦芽使用率50%以上、アルコール度数は10%以上11%未満。かなりアルコールが高いです。
このビールに合わせたのは、ひじきのペーストを添えた人参スライスのサラダ。
ビールにナチュラルな甘さがあるので、甘い人参と、サッパリした方向で合います。
次に登場したのは、ピンクと水色のラベルがキュートな「BEL AIR SOUR」。
こちらも麦芽使用率50%以上。アルコール度数は5%以上。
乳酸菌の酸っぱさがあります。
オリバーさんによると、「すっぱいエスニック料理に合う」とのこと。
合わせたのは、ハマチのタルタルのオレンジシャーベット載せ。
オレンジシャーベットの甘酸っぱさが、このビールとよく合いました。
ハマチの生臭みも、オレンジとビールの酸味が消してくれます。
3本めに登場したのは、日本で発売されている「BROOKLYN LAGAER」です。
キリンとのライセンス契約により、キリンビール滋賀工場で醸造されています。
色濃く、キュッと引き締まった味わいです。アルコール度数は5%。
合わせたのは、つぼみ菜とアボカドのフムス。
つぼみ菜は菜花の一種。スムスにはひよこ豆のペーストも入っています。
春っぽい菜花の苦みとのマッチングを考え、ブルックリンラガーと組み合わせたとか。
ビターなオトナテイストのマリアージュですね。
オリバーさんは、「京都で食べたタケノコやふきのとうの天ぷらがおいしかった」と言っていました。
メイン料理に合わせたのは、「KRAMPUSNACHT」。
サイズは750mlで、これもゴーストボトルです。アルコール度数は7%以上。
ブレタノマイセス・ワイルドイーストを使っています。
KRAMPUSはヨーロッパの伝説の魔物で、山羊と悪魔をミックスした生物だとか。
ビールの色が黒くって、悪魔っぽい?(笑)
ワインを思わせる香りがあり、口に含むと香ばしく、ビターな味わいです。
鹿肉のローストと合わせましたが、肉によく合う!
カキフライもオススメ」、「タイムを使った料理にもいい」と、オリバーさん。
鹿肉に添えられている野菜は、芽キャベツとケールで、これもちょっと苦みがありました。
デザートには、「BLACK OPS」。
直訳すると「黒い軍事作戦」?と、ちょっと物騒(笑)これは非売品かも?
ダークなスタウトビールで、大麦を黒くなるまでローストするため、色が黒いです。
黒い物騒なビールには、甘美なゴルゴンゾーラチーズとフルーツのテリーヌをマリアージュ。
このビールもワインのような香りがあり、味わいは濃密。コーヒーやチョコっぽいかも。
このビールを使ったカクテルもオススメだそうです。
甘党の私は、この「ゴルゴンゾーラのテリーヌ イチゴ&カシスソース添え」がいたく気に入りました。ゴルゴンゾーラは塩気のあるブルーチーズですが、甘みを加えたスイートなテリーヌになっています。パラパラと黒胡椒と粉砂糖が振り掛けられています。
甘美なゴルゴンゾーラのデザートとコーヒーっぽいスタウトビールは、実にクラクラする組み合わせでした。
今回のビールの中で、日本で実際に飲めるのは、3本目の「BROOKLYN LAGAER」だけですが、350ml缶だけでなく、330ml瓶入りも6月20日に発売されました。
目に付くデザインのビールですので、ぜひ試してみてください。
「I ♥ NY」で世界的に有名なデザイナー、ミルトン・グレーザー氏のデザインです。
※発売元:キリンビール 価格:オープン価格(缶、瓶いずれも)
なお、ニューヨークの「ブルックリン・ブルワリー」は、訪問客ウエルカムなので、NYに行く予定がある方は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
ブルワリー限定品にも出合えるはずです。
BOOKLYN BREWRY
http://brooklynbrewery.com/
オリバーさん、ありがとうございました!
なお、ビールをワインのように料理にペアリングさせる楽しみ方は、以前、初代ビアソムリエ世界チャンピオンの カール・シフナー氏のセミナーリポートでも紹介しました。
この時のビールはオーストリアのビールでしたが、ペアリング理論は共通ですので、ぜひ参考にしてください。
※今回のペアリングの料理は、西麻布の「HOUSE」さんの特別メニューです。
HOUSE
港区西麻布2-24-7 Nishiazabu Show Case 4F
http://www.housestaub.jp/
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