お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

遅まきながら・・「海辺のカフカ」を読む

2007年12月19日 | 映画・演劇・本
 年末になると、今年の映画・演劇・本の回顧が記事になりますね。

 映画や演劇はいくつかは見ていましたが、本となると・・・あらら、話題の本の中では読んだのは吉田修一の「悪人」だけでした。

 そうなんです。図書館にはしょっちゅう通ってますが、話題の最新作は大抵借りられていて、見つかったためしがありません。予約すればいいのでしょうが、30人待ち、ナンテ聞くとうんざりしてしまいます。

 ですから私が借りる本はいつも旧作。2,3年前くらいかもっと前のもの。しかも、どうしても同じ作家のコーナーに行ってしまいます。浅田次郎、杉本苑子、津村節子、三浦綾子、帚木ほうせい等々・・・でも、未読の作品はなかなか見つかりませんから他の作家のところへ行きます。

 でも、今回は最近の作家のものを読んでみようかと決心し、村上春樹(最近の作家か?)のコーナーへ。さすが人気作家で残ってる本は僅か。仕方なく「海辺のカフカ」とやらを借りてきました。(彼の本の題名はカフカとか「ねじまき鳥クロニクル」「ノルウェイの森」とかカタカナが入って奇妙なのでなんとなく敬遠してました)

 三日かかって読了。
 三分の二までは面白かったです!謎めいた「ナカタさん」が魅力的で、もうひとりの主人公15歳の「田村カフカ」と交代で話が進んでいくのですが、途中からナカタさんのほうばかりまとめて読みたいという欲求に駆られたくらいです。
 でも邪道な気がして順番どおり読み進めました。途中までは本当に面白かった!ミステリアスで、でも文章表現が普通のミステリーとは根本的に違って深く切れ味もよくて、酔いました。

 しかし、終わり近くなって、このふたりの話がどんな風に重なりあい、響きあい、終息に向かっていくのかと期待してたのに、ちょっとがっかりの終わり方でした。謎は謎で終わってしまって、未消化なままですし・・・読みが浅いのかなあ私。

 この作品は海外でもベストセラーなんですってね。わかるようなわからないような・・・でも、他の作品も読んでみたくなりました。いくつか読めば、この作品の理解も深まるかも?


コメント
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