拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ドレミファソに長三和音(Das ist je gewisslich wahr)

2015-08-24 08:05:24 | 音楽
シュッツの”Das ist je gewisslich wahr”(それは確かな真)の後半、神を賛美するところ、和音進行が超かっこいい。「Gott」(ドミソ)dem ewigen「Koenige」(レ♯ファラ)dem Unver-「gaenglichen」(ミ♯ソシ)und Un-「sichtbaren」(ファラド)und allein「Weisen」(ソシレ)……こういう具合にバスがドレミファソと上昇し、それぞれに長三和音がつく。つまり、Cdur、Ddur、Edur、Fdur、Gdurという進行(かっこいい!)。すると、例えばソプラノ1は、ドー(ドードーレレ)ラーララーと歌うのだが、このラは第5音となる(短調の主音と感じてはいけない)。すると、広くとることになる(純正調)……と書いたが、5度の純正調と平均律の差は2セントにすぎない。普通の合唱団で「2セント上げる」なんてのはナンセンスだ。人間の声には幅がある。そもそも、半音ピッチが下がったりするのだ(下げ幅100セント)。上げようと思って+2で止まるかってんだ。だから、「本来はちょっと高いんだから下がらないようにしようね」あたりでいいと思う。