拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

「元ご夫婦」(セカンドヴァージン)

2015-08-05 11:51:29 | 音楽
(承前)その会のソロ・コーナーで、Aさんはもう一曲歌われた。ペルゴレージのスタバト・マーテルの第1曲(デュエット)。そのお相手となる光栄に浴したのは私。なにがありがたいって、私をアルトとしてご指名下さったのだ。今や身も(?)心もアルト。にもかかわらず、某A合唱団ではテナーに降格のまんま。冥王星の気分だ(「準惑星」に降格させられた)。さて、Aさんのほか、BさんやSさんとも多くの合唱団でご一緒している。そのBさん、Sさんと私を人に「元ご夫婦」と紹介して下さる。Bさんはとってもにこやかに紹介して下さるのだが、言われた相手は、その瞬間、鳩が豆鉄砲食らったような顔をし、聞いてはいけなかったことを聞き、見てはいけなかったものを見た、このことは聞かなかったことにしよう、という顔をする。つまり、Bさんは「うるわしいでしょ~」、これに対して相手は「おぞましわな~」なのだ。この対比が面白くて私は内心ほくそ笑んでいるのであった。いずれにせよ、このおかげで、私はセカンドヴァージンを守れている(ちょっと作った)。え?いくら心がアルトでも「ヴァージン」はないだろって?「童貞」を女性にも使うんだから「ヴァージン」を男に使ってもいいはずだ。日本語の辞書にはなかったが、英語の「virgin」は童貞の男にも使う、と辞書にあったぞ。

ムゼッタのワルツ(ポータサウンド)

2015-08-05 08:05:43 | 音楽

某会のソロ・コーナーでAさんがスタンバイ。イントロが始まる(写真)。おおっ!ムゼッタのワルツだ!うっとり。この会(バッハのカンタータを歌う会)でボエームが聴けるなんて♥ ちなみに数年前、この場で私もボエーム(冷たい手)を歌った(唸った)。そのときは誰も「この会で……」なんて思わなかったろう。半分ファルセットだったし。今後はテナーを歌うときもファルセットを多くしてパッサッジョをなめらかに、と思ってる私だが、プッチーニは実声でないとかっこがつかない。ヴァーグナーだってそうだ。ヴァルキューレやジークフリートの第1幕の最後のきめ音(どっちもラ)をファルセットで出したらものがとんでくるだろう(マイスタージンガーのヴァルターの高音をファルセットで歌った歌手がいた。観客をなめてんのか(怒)と思った)。ところで、クライバーがスカラ座の来日公演で最初にボエームを振ったとき(1981年)、ポータサウンド(携帯型キーボード)が流行ってて、クライバーがそれをいじりながら「明日のムゼッタのワルツはこのテンポでやる」と言ったそうな。私も買って、会社の寮でバッハを練習したもんだ(ラソラーー。ソファミレ♯ド、レー)。