麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第296回)

2011-10-07 23:42:22 | Weblog
10月7日


約1カ月ぶりの休みです。

今日はこの町を出ないつもり。

志賀直哉全集、5、6巻を読み終わり、
新書判全集が出てから亡くなるまでに書かれた小説を
新版全集第10巻で読み、これで小説をすべて読了しました。

すばらしい読書体験でした。

ひとつ、皆さんに勧めたいのは
8月にちくま文庫から出た
「文豪怪談傑作選・大正編・妖魅は戯る」です。
この中に「志賀直哉小品集」というのが編まれています。
「志賀直哉って、全部『城の崎にて』だろ」
という人にぜひ読んでみてほしいです。
あれえ? という感じがするはず。

あと、もうひとつ。
やはりちくま文庫の「ちくま日本文学・志賀直哉」で、
ほかの文庫には入っていない「速夫の妹」「自転車」
を読んでみてほしいです。編者のセンスが光るセレクトです。

それにしても、新書判全集という体裁はいい。
どこにでも持っていけるし、丈夫だし。
個人全集は全部この体裁にすればいいのに、と思いました。

職場が遠くなり、通勤時間が延びたことが読書にはプラスになっているようです。




永井荷風の「断腸亭日乗」に対抗して
「短小包茎亭日乗」という日記を書き始めました。
披露することはできませんが。



では、また来週。
コメント
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