麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第263回)

2011-02-20 02:01:01 | Weblog
2月20日


立ち寄ってくださって、ありがとうございます。

先週、最初の職場で一緒だった同い年の友だちに十数年ぶりに会いました。
昔から若々しい男でしたが、まったく変わった印象もなく驚きました。いい流れで生きているのがそれだけでわかる。自分がすったもんだあがいているのがいつもより余計に感じられました。でも、まあ自分にはそのようにしかできないので仕方のない話ですが。

最初の職場といえば、「風景を~」でE出版という名前になっている会社のこと(モデルはそこだけではないけど)。なつかしい。たった8カ月しかいなかったのですが、その後の職場のどこよりも鮮明に覚えています。何年もいたような気がする。当時の話を彼としていると、明日、作中の中沢さん・秋元さんとMで待ち合わせをして撮影に行かなければいけないような、あのころと全く同じ緊張感がよみがえってくるのを感じました。四谷も四谷三丁目もいまのようにすりきれた街ではなく、もっと輝いていたような印象がありますが、それもただ自分が若かったからというだけのことなのでしょうか。――もちろん、ただそれだけの理由でしょうね。



では、また来週。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする